海中レストラン萬坊がフルリニューアルオープン！新たな魅力の発信へ

日本初の海中レストランが新たに生まれ変わる

佐賀県唐津市に位置する海中レストラン「萬坊」が、ついに40年ぶりのフルリニューアルを遂げてオープンしました。このレストランは1983年に開業し、以来海中の景観を楽しみながら食事ができる唯一無二の存在として、多くの人々に愛されてきました。新たな形となって再登場した「萬坊」では、360度の海中展望席で贅沢なひと時が過ごせます。

豊かな自然と深い歴史を持つ唐津市

唐津市は九州有数の美しいリアス式海岸と、国の特別名勝に指定されている自然環境に恵まれています。特に呼子町は歴史的にも重要な地域であり、豊臣秀吉の朝鮮出兵に関連する肥前名護屋城を中心に多くの武将たちが集まりました。さらに、江戸以降は捕鯨基地としても栄えてきたこちらの町は、海とのつながりが深い場所として知られています。さまざまな魚介類が水揚げされ、地元の食文化を支えています。

萬坊のあゆみと地域の魅力

萬坊は地域の食材を活かし、特に名物の「いかの活き造り」で知られています。毎年多くの観光客が訪れ、呼子の海の幸を楽しんでいます。また、萬坊発祥の「いかしゅうまい」も地元の名産品として、営業を通じてその魅力を発信しています。残念ながら、唐津市の人口減少と少子高齢化の影響を受け、地域課題が山積みですが、これを逆転させるための新たな取り組みが必要とされています。

リニューアルの新施設とその特徴

今回のフルリニューアルでは、従来の桟橋に加え、新たに600メートルの海中トンネルが誕生しました。このトンネルはアクリルガラス製であり、歩行者用としては世界初の動く歩道を備えています。来店者は美しい海の中を進み、全面ガラス張りのレストランにアクセスできるわけです。店内は、1階に広がる360度の海中展望と、2階に設けられた大きな窓の付いた個室があり、贅沢な食事体験を提供します。

地域との共生を目指して

リニューアルに際し、環境保護にも配慮した取り組みがなされており、客が海岸清掃に協力すると「いかしゅうまい」がプレゼントされる仕組みも導入されています。このように萬坊は、地元の自然を大切にしつつ、観光客に楽しんでもらうことを目指しています。

未来への夢と新たなパートナー募集

萬坊は今、新たな挑戦として「第二創業期」を宣言し、さらに多くのお客様を呼び込み、地域の発展に貢献することを目指しています。現地での夢を実現させるためのパートナーも募集中であり、この挑戦に賛同してくれる方々との出会いを心待ちにしています。コロナ禍による厳しい時期を乗り越え、唐津・呼子地区を再び活気ある場所にするために、私たちの奮闘にご期待ください。