株式会社タスキホールディングスが新たに発表した不動産ファンド
株式会社タスキホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:柏村 雄)が展開するグループ会社「株式会社タスキ」は、オフバランス型の不動産開発ファンドを初めて組成したことを発表しました。これは、グループとしても新たな一歩となる重要な取り組みです。
ファンドの概要
タスキは、これまで「TASUKI FUNDS」と呼ばれる不動産クラウドファンディングや、同グループが運営するオフバランス型の私募ファンド「TASUKI PRIME FUNDS」を通じて、多様な不動産金融商品を提供してきました。その中でも、「TASUKI PRIME FUNDS」では、主に完成済みの商業ビルを取得し、運用を行ってきた実績を持っています。今回は、オフバランススキームを用いた新築レジデンスの開発に特化したファンドが立ち上げられました。
スキームの詳細としては、タスキが保有する事業用地を、参加する投資家との匿名組合出資形式で流動化し、特別目的会社(SPC)がその用地を取得します。新築レジデンスが完成した後に売却され、その後の管理・運営はタスキの手によるものです。タスキは、コンストラクションマネジメントを担当し、また不動産特定共同事業法に基づくアセットマネジメント業務も行います。
この開発型不動産投資ファンドは、不動産の付加価値向上に期待がかかる商品であり、当社は今後も不動産ファンドのラインナップを充実させ、投資家のニーズに応えていく考えです。
新たな物件: Co-livingの開発
今回組成されたファンドが焦点を当てるのは、Co-livingの開発です。Co-livingは、シェアハウスとコワーキングスペースの機能を併せ持つ施設であり、居住者同士の交流が可能なため、注目されています。本物件では、専有部はシンプルでコンパクトな居住スペースとなる一方で、広々とした共用部が設けられます。共同キッチンやランドリールーム、居住者の交流の場となるラウンジも備える予定です。
主なターゲットは20〜30代の単身者で、在宅ワークやフリーランスとの相性も良いため、今後の市場における可能性を大いに秘めています。大手不動産デベロッパーが開発を進める中、Co-living市場は活気を帯びています。
タスキのファンド戦略
タスキの不動産ファンドへの取り組みは、IoTレジデンスやリファイニング物件を含む私募ファンドの展開や、将来的なリート事業への進出などを通じて、運用資産の増加を図っています。主要な資産としては、東京23区内の駅近の物件を重視し、レジデンスだけでなく、事務所や商業施設、ホテルなども含む幅広いアセットタイプが計画されています。
同社は運用資産を拡大させ、IoTレジデンスの企画・販売を中心としたフロー型収益モデルと、アセットマネジャーとして行うフィー収入に基づくストック型収益モデルの確立を目指しています。これにより、より安定した収益性を確保し、様々な投資家に対して優良な投資機会を提供できるよう努めています。
会社概要
株式会社タスキは、『タスキで世界をつなぐ』という企業理念のもと、新築投資用IoTレジデンスの企画・開発を行っています。テクノロジーの導入により、不動産業界の古い商習慣を変え、人々の豊かな生活を実現することを目指しています。
今後のファンドの動向には注目です。タスキはこれからも市場の変化を捉えた新たな取り組みを続け、私たちの生活に密接に関わる不動産業界での革新を追求していきます。