オリジン・ベンチャーズ・ジャパンの設立
シンガポールに本社を置くオリジン・ベンチャーズ(Origgin Ventures Pte. Ltd.)が、2025年8月27日、福岡県福岡市に日本法人「オリジン・ベンチャーズ・ジャパン(Origgin Ventures株式会社)」を正式に設立しました。これにより、福岡は日本と東南アジアのイノベーションおよび投資の架け橋としての役割を果たすことが期待されています。
設立記念イベントでは、福岡市の投資交流推進部長松浦令治氏が挨拶し、福岡のスタートアップとイノベーション拠点としての成長を強調しました。松浦氏は、福岡市が国際協力を支援し、日本の研究力を世界へ広げる姿勢を示しました。オリジン・ベンチャーズ・ジャパンは、日本の優れた研究成果を商業化へと進化させるための主要拠点として機能することを目指しています。
ベンチャー・コクリエーション(VCC)モデルの導入
オリジン・ベンチャーズは、独自の「ベンチャー・コクリエーション(VCC)」モデルを活用し、大学や企業の持つ技術を発掘し、専任チームによる支援を通じて事業開発や海外市場参入を促進します。この取り組みとして、オリジンベンチャーズは日本の企業と覚書(MOU)を締結し、共同プロジェクトの推進やディープテックエコシステムの強化に取り組むことを発表しました。
新たなファンドの設立
長期的な戦略として、オリジン・ベンチャーズは株式会社インターユニバーシティ・ベンチャーズと共同で、国内大学の研究開発から生まれるスピンオフ企業を支援する3,000万米ドル規模のファンドを設立します。このファンド設立に関するMOUへの署名が行われ、両社は日本のディープテックベンチャーに必要な初期資金及び実行力を補うことにコミットしています。
GxPartnersとの協力関係
また、オリジン・ベンチャーズ・ジャパンはGxPartnersともMOUを締結し、両者はコーポレート・ベンチャー・コクリエーションに取り組むことになります。具体的には、社内技術の商業化に向けた概念実証(PoC)やパイロットテストの支援を通じ、日本企業のオープンイノベーションと新しいベンチャーの創出を推進します。
井之上拓也CEOの見解
オリジン・ベンチャーズ・ジャパン代表取締役井之上拓也氏は、福岡が急速に“イノベーション・ゲートウェイ”の地位を確立していること、そしてこの地にオリジンが設立されることで日本の研究開発力と東南アジア市場を結ぶことができると語りました。次世代のディープテック・スタートアップの創出に対する期待感を表明しました。
多様な分野のリーダーが集結
この設立イベントには学術界、産業界、政府機関、ベンチャーキャピタルのリーダーたちが出席し、イノベーションの加速と国際連携に向けた共通ビジョンを確認しました。オリジン・ベンチャーズ・ジャパンは、研究成果を実社会に実装するための触媒として、国内外で重要な役割を担っていくことでしょう。
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