ヘルスケアの新たな可能性:エアデジタルの「アルティレーサー」
エアデジタル株式会社が提供するデジタルサイクルプラットフォーム「アルティレーサー」が、韓国の高麗大学医療院が実施した臨床試験で素晴らしい成果を挙げました。パーキンソン病や認知症、脊椎疾患、心臓手術を受けた患者を対象に約20ヶ月間にわたって行われたこの試験では、歩行能力の向上が確認され、エアデジタルはこの成功を携えて、2025年1月にアメリカ・ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2025」に出展します。
「アルティレーサー」は、自転車の走行データを利用して86%の精度でパーキンソン病患者と健常者を識別する能力を持っています。この技術は、エンターテインメントとヘルスケアを融合させる新たなビジネスモデルの可能性を秘めています。
市場のニーズとエアデジタルのアプローチ
世界中で高齢化が進み、65歳以上の高齢者は7億人以上に上ります。これらの高齢者は、協調性やバランス感覚に課題を抱えている場合が多く、認知症やパーキンソン病は増加傾向にあります。そのため、効果的な訓練装置やプログラムが求められています。
既存の健康装置は、脳のアクションと体の機能を別々に扱うことが一般的であり、時間や費用の負担も大きいです。エアデジタルの「アルティレーサー」は、これらの課題を克服する統合的なマルチエクササイズシステムを提供することを目指しています。
「アルティレーサー」の革新性
「アルティレーサー」の特徴は、多様な筋肉部位を使い、双方向運動を促し、バランス感覚を訓練する点にあります。具体的には、体幹や上下肢など多くの筋肉を働かせる「Multiple muscle engagement」、脳の両半球を活用する「Bilateral exercise」、動的なバランスを養う「Dynamic balance training」、そして認知統合を助ける「Cognitive integration」が挙げられます。
新たに開発された「アルティレーサー」では、たった30秒でバランスや認知機能を測定することが可能です。さらに、20ヶ月の臨床試験でのデータは歩行能力の向上を証明し、他社製品では得られない独自のデジタルバイオマーカーを活用することで、バランス、協調性、認知機能の強化を可視化できるようになりました。
経験する価値:スポーツ60&スマート
現在、エアデジタルでは埼玉県久喜市の「スポーツ60&スマート」で「アルティレーサー」の体験提供を行っています。この施設では、各種スポーツ競技を楽しく体験できるよう、様々な運動機会が用意されています。特に「BIKE RACING MODE」では、最大4人まで同時に対戦しながら、リアルな山道を走るシミュレーションが楽しめ、誰でも気軽に運動を行える環境が整っています。
高齢者の健康意識が高まる今
高齢化が進む日本において、中高年層の健康意識はますます重要になっています。「アルティレーサー」は、安心・安全で効率的、かつ効果的なサイクリングトレーニングを通じて、未だかつてないヘルスケア・テクノロジーの可能性を開くと見込まれています。今後の進化に期待が高まります。
エアデジタル株式会社とは
エアデジタルは、埼玉県さいたま市に本社を置き、独自のデジタルスポーツ製品を開発・提供しています。代表取締役の前田相伯氏のもと、運動とデジタル技術の融合を図り、様々なスポーツ体験を通じて新しい健康の形を提案しています。社会が抱える健康課題に対し、革新的なソリューションを提供することが目標です。今後も益々の成長に期待が寄せられています。