アリババクラウドの新型コロナ対策
2020-03-19 16:30:55
アリババクラウド、新型コロナウイルス対策をAIでサポートするクラウドサービス発表
アリババクラウドが新型コロナ感染症対策に向けた支援を展開
アリババクラウドは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との戦いにおいて、AIとクラウドベースのサービスを駆使した新たなソリューションを提供することを発表しました。この取り組みは、中国における新型コロナウイルスの最初の感染が発生した際に得られた知見を基に開発されました。
医療の現場を支えるイノベーション
アリババクラウドは、自社の専門チームであるアリババDAMOアカデミーの科学者や研究者、DingTalkの技術者と連携し、新型コロナウイルス感染症対策用のクラウドネイティブなソリューションを創出しました。また、DingTalkはユネスコによって推奨される在宅学習プラットフォームとしても知られ、これまでに中国全土で1億2,000万人以上の学生をサポートしています。
DingTalkの新しい機能として、「DingTalk国際医療専門家コミュニケーション・プラットフォーム」が設定され、医療従事者が新型コロナウイルスに対する最新の対策を講じるために、浙江大学第一付属病院などの医師們と直接コンタクトが取れる無料通信手段が提供されます。
グローバルな医療コミュニティの構築
このプラットフォームは、世界中の医師と中国の医師をリアルタイムで結ぶバーチャル・コミュニティを目指しています。ビデオ会議機能と11の言語でのAI翻訳が可能であり、医療情報の迅速な共有を実現します。このようにして、各国の医師たちは中国の専門家と連携し、感染症の予防や介入策についての情報を迅速に交換することが可能となります。
提供されるソリューションとは
アリババDAMOアカデミーは、医療専門家に対し以下の3つのソリューションを無料で提供しています。
1. 流行予測ソリューション:特定地域における新型コロナウイルスの流行状況をモデル化し、流行のスケールやピークを評価します。このシステムは、中国の31省で98%の精度を記録しています。
2. CT画像解析ソリューション:CT画像を用いた肺炎の診断精度を向上させる技術サービスです。わずか数秒で分析結果を提供する能力を持ち、中国の160以上の病院で導入されています。
3. ゲノム解析ソリューション:新型コロナウイルスの遺伝子データを迅速に解析し、14時間以内に診断結果を提供。これは競合する他の手法に比べて約5倍のスピードを持ちます。
今後の展望
アリババクラウドは、これらのソリューションを通じて、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行との戦いを加速させることを目指しています。さらに、生命科学分野に特化した高性能コンピューティングサービスを提供し、研究機関や医療機関に対しても支援を行います。たとえば、清華大学はこのソリューションを利用して診断時間を大幅に短縮しています。
アリババクラウドが提供する新型コロナウイルス感染症対策の取り組みは、医療従事者にとって非常に価値あるリソースとなるでしょう。新型コロナウイルスとの闘いは続きますが、こうしたイノベーションが世界中の医療コミュニティを支える役割を果たすことが期待されます。詳細情報は、アリババクラウドの公式サイトおよび関連ページから確認できます。
会社情報
- 会社名
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アリババクラウド・ジャパンサービス株式会社
- 住所
- 東京都中央区京橋2-2-1京橋エドグラン27F
- 電話番号
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