三井倉庫ロジスティクス、レベル2自動運転トラックの商用運行開始
三井倉庫ロジスティクス株式会社(以下「当社」)は、2023年7月2日より、株式会社T2が導入したレベル2自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行を利用したオペレーションを本格的に開始しました。この取り組みは国内で初めてとなり、先進的な物流技術の実現に向けた重要な一歩を踏み出しています。
自動運転トラックの概念
レベル2自動運転トラックとは、ドライバーが車両に搭乗しながらハンドルを握らずに走行できるシステムを搭載したトラックのことを指します。この自動運転技術は、走行安全性を向上させることを目的とし、特に長距離輸送において運転負担の軽減に寄与すると期待されています。
初回運行の実施概要
往路
- - 荷主: パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社、パナソニックAP空調・冷設機器株式会社
- - 貨物: 業務用冷凍・冷蔵庫等
- - 発地: 群馬県太田市
- - 着地: 大阪府摂津市
- - 走行区間: 綾瀬IC~吹田IC
復路
- - 荷主: アクア株式会社
- - 貨物: 洗濯機(ドラム式)
- - 発地: 大阪府枚方市
- - 着地: 神奈川県横浜市
- - 走行区間: 高槻JCT~横浜青葉IC
このように、当社の初回運行は多様な貨物輸送に対応したものであり、実際のビジネスニーズに基づいた効率的な運行が行われました。
未来の展望
三井倉庫ロジスティクスは、このレベル2自動運転トラックを利用したオペレーションを今後も継続していく方針であり、効率的かつ持続可能な物流システムの確立に向けた取り組みを推進していきます。特に、トラックの発着組み合わせの最適化、混載輸送や中継輸送といった新しい輸送手法の導入についても検討を進めていく考えです。
また、三井倉庫グループの企業理念「社会を止めない。進化をつなぐ。」を実現するため、T2との連携を強化していき、2027年にはレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の実現を目指します。
結論
三井倉庫ロジスティクスの今回のオペレーション開始は、自動車運転技術の革新とともに、持続可能な物流の未来を切り開く重要なステップとなるでしょう。今後の成長が期待されるこのプロジェクトは、業界全体に新たな風を吹き込むことは間違いありません。是非、引き続き注目していきたいですね。