LayerXが提供するAI機能「勤怠初期設定」
株式会社LayerX(東京・中央区)は、勤怠管理システム「バクラク勤怠」において、AIを活用した新機能「AI勤怠初期設定」を発表しました。このサービスは2023年12月23日から利用可能です。特に企業が直面する複雑な有給休暇のルール設定に対応し、初期設定の効率化を図ることが特色です。
「バクラク勤怠」は、その直感的なユーザーインターフェースを評判に、多くの企業で導入されています。これにより、従業員がマニュアルなしで操作できるようになり、設定完了までの時間が大幅に短縮されることが求められていました。新たに導入されたAIと連携することにより、さらなる作業の負担軽減を目指すLayerXの意気込みが伝わります。
新機能の概要
「AI勤怠初期設定」は、担当者が手動で行っていた就業規則の設定作業をAIが支援する仕組みです。これにより、従来の手続きと比べて設定作業が大幅に簡素化されます。企業が持つ就業規則や運用ルールをAIが理解し、自動的に初期設定案を作成します。具体的には、自社の就業規則をPDFやその他の形式でアップロードするだけで、AIがその内容を解析して設定案を作成します。この機能は特に有休の自動付与ルール設定に特化しており、企業ごとの異なる規定をふまえた上で、最適な設定を導きます。
その結果、担当者はAIにより提案された設定内容を確認し、微調整を加えるだけで初期設定を完了できます。AIによる助けがあれば、設定ミスのリスクも減少し、導入がスムーズに進行できます。
今後の展望
今回の「AI勤怠初期設定」は、有給休暇に限らず、その他の勤怠管理設定にも順次対応を広げていく予定です。LayerXは、最終的には確認ボタンを押すだけで導入が完了する仕組みを目指しており、さらなる効率化を推進しています。
ただし、この新機能は補助的な役割を果たすもので、完全な自動化を提供するものではありません。最終的な設定内容は必ず担当者による確認が必要です。
バクラクとは
「バクラク勤怠」自体は、一般的な固定時間制だけでなく、フレックスタイムや裁量労働制、変形労働時間制といった多様な働き方にも対応しています。リアルタイムでの残業時間予測や有休取得状況の可視化も実現し、法改正への自動対応はもちろん、メールやSlackとの連携を通じて打刻漏れの防止などにも寄与します。
LayerXは、稟議、経費精算、法人カード、請求書受取など多岐にわたる業務の効率化を図るAIクラウドサービスを展開し、中小企業から大企業まで15,000社以上の顧客に対して、働きやすい環境の構築と事業成長を支援しています。
この「AI勤怠初期設定」により、ますます進化するLayerXのサービスに注目が集まることでしょう。今後も「働くをラクに、ラクをもっと創造的に。」という企業ビジョンをもとに、使いやすいプロダクトの提供に努めていきます。