ダークファンタジーの新たな幕開け『BLACK LETTER』
2025年12月23日、株式会社KADOKAWAからイタリアの人気漫画家MOGIKOのダークファンタジー漫画『BLACK LETTER』の日本語翻訳版1・2巻がついに発売される。この作品は、死についての独自の解釈を描いた物語であり、読者を深い思索へと誘う内容となっている。
ストーリー概要
『BLACK LETTER』の中心となるのは、死を前にした少年、ルシの姿。彼のもとに七日前に届く「黒い手紙」は、運命を告げるものであり、それが意味するのは「消滅」だ。この世界では、病や事故による死ではなく、あらかじめ定められた日が到来することで命を失う。この運命にあるルシは、唯一の友人トサと共に、残された日々をかみしめながら過ごしていく。
ところが、彼が迎えた消滅の日、信じられないことが起こる。儀式を終えて命を手放すはずだったルシが、なぜか生き続ける。この「生き延びた者」の存在により、人間と天使が交わることのないはずの世界に不穏な揺らぎが生じていく。
作品の魅力
MOGIKOが描く『BLACK LETTER』は、独自の世界観と緻密なキャラクター描写で多くの読者を魅了してきた。作品はただのエンターテインメントを超え、生と死についての哲学的な問いかけが織り込まれているため、読み進めるたびに深い感慨を持つことができる。
また、イタリアの文化や美学が反映されたアートスタイルも、多くのファンを引きつける要因の一つだ。特に、濃密な陰影と鮮やかな色使いが印象的で、ページをめくるたびに新たな発見が待っている。
著者の思い
MOGIKOは、日本のポップカルチャーから多くのインスピレーションを受け、自身の作品に昇華させてきたという。彼は今回の翻訳版が日本の読者に届くことを「夢のよう」と語り、KADOKAWAや読者への感謝の言葉を述べている。このような国際的な交流は、漫画の可能性を広げる重要な一歩だ。
書店購入特典
『BLACK LETTER』は、書店ごとに特典が用意されている。アニメイトでは描き下ろしイラストカードが付属し、メロンブックスでも同様の特典が用意されている。しかし、特典は店舗によって異なるため、早めの支援が推奨される。特典は在庫がなくなり次第終了となるため、興味がある方はお早めに!
書誌情報
- 著者: MOGIKO
- 発行: 株式会社KADOKAWA
- 発売日: 2025年12月23日
- 定価: 792円 (本体720円 + 税)
- 判型: B6判
- ページ数: 226p
- ISBN: 9784046852991
- 著者: MOGIKO
- 発行: 株式会社KADOKAWA
- 発売日: 2025年12月23日
- 定価: 792円 (本体720円 + 税)
- 判型: B6判
- ページ数: 186p
- ISBN: 9784046853004
結論
『BLACK LETTER』の日本初上陸は、多くの漫画ファンにとって待望の瞬間である。生と死というテーマをリアルに描き出しつつ、読者が自己と向き合うきっかけを与えてくれる本作は、ただの読み物に留まらず、深い感動や教訓をもたらしてくれるに違いない。これからの展開に期待しつつ、ぜひ手に取ってその世界を堪能してほしい。