宿坊創生プロジェクトの第一弾「和空下寺町」が誕生
近年、宿坊が国内外の旅行者から注目されています。宿坊とは、僧侶や参拝者のための宿泊施設のことで、寺社文化を身近に感じることができる体験ができる場です。この流れを受けて、「宿坊創生プロジェクト」の一環として、4月23日に「和空下寺町」が大阪でオープンします。この施設は、単なる宿泊施設にとどまらず、寺社文化に触れ、地域の活性化と外国人観光客の増加にも寄与することを目指しています。
和空下寺町の施設について
「和空下寺町」は、3階建てで全26室を有し、広々とした空間で本格的な日本文化が体験できる宿泊施設です。客室は畳敷きで、低層ベッドを配置した和洋室タイプとなっており、「和」の癒しと「洋」の機能性を両立させています。また、館内には作務衣が用意されており、日本の伝統的な雰囲気の中で快適に過ごせる工夫もされています。
1階には52畳の大広間があり、ここでは修行体験や日本文化を学ぶための多目的空間となっています。この広間を利用して、宿泊者は普段の生活では味わえない貴重な体験ができるようになっています。
特徴的な体験プログラムの紹介
宿坊での滞在では、様々な体験プログラムが用意されています。基本的には大広間で行われ、僧侶を招いての特別なイベントや、周辺の寺院を訪れるツアーも行われます。朝食・夕食には精進料理が提供され、その後には周辺寺院での「朝のお勤め」に参加することも可能です。
さらに、地域の寺社文化コミュニティ「フェリシモおてらぶ」とのコラボレーションにより、参加者は「プチ写仏プログラム」や「手作り御朱印帳体験」などのオリジナルプログラムも利用できます。
大阪の下寺町の魅力
「和空下寺町」が位置する下寺町は、国内外でも珍しい寺院が集まったエリアで、約80の寺院が南北1400メートル、東西400メートルの範囲に点在しています。この地域は16世紀に豊臣秀吉が大阪城を築いたころに生まれたと言われ、歴史的にも非常に深いものであり、精神的な祈りが息づいています。
周辺には、聖徳太子にゆかりのある「和宗総本山四天王寺」や、法然上人が住んでいたとされる「一心寺」、真田幸村の伝説の地である「安居神社」などがあり、歴史的なスポットが豊富です。
また、大阪の繁華街へのアクセスも良好で、観光名所を訪れるには大変便利な立地です。このような環境の中、宿坊「和空下寺町」での滞在は、特別な思い出を作る機会になることでしょう。
予約方法と施設概要
宿泊の予約は、「和空下寺町」の公式ウェブサイト(
http://waqoo-shitadera.com/)から行えます。詳細な施設概要は以下の通りです。
- - 所在地: 大阪府大阪市天王寺区下寺町2丁目5‐12
- - TEL: 06-6775-7020
- - 開業日: 2017年4月23日(日)
- - 総面積: 約1,061㎡(重量鉄骨造、3階建て)
- - 客室数: 26室(最大収容人数49人)
- - 宿泊料: 1泊2万円(税別)~
運営は株式会社和空プロジェクトが担当しており、設計・施工は積水ハウス株式会社が行っています。宿坊での特別な体験を通じて、ぜひ日本の文化や精神に触れてみてはいかがでしょうか。