ロールス・ロイスが手がけたビスポーク・モデル、アーケードゲームからインスパイア

ロールス・ロイスが新たに発表したビスポーク・モデル

ゲームの黄金時代にインスパイアされた一台

2025年11月19日、ロールス・ロイス・モーター・カーズは、英国ウエスト・サセックス州グッドウッドにおいて、まったく新しいビスポークモデル『ブラック・バッジ・ゴースト・ゲーマー』を発表しました。この車両は、往年のアーケードゲームからインスピレーションを得ており、ビデオゲームの歴史に深い情熱を注ぐオーナーのために特別に作成されました。

経営者でありデザイナーのジョシュア・マッキャンドレスは、1970年代後半から80年代のエポックメイキングなゲームの美学に浸り、精細なクラフトマンシップを駆使して、ビンテージアーケードゲームをテーマにした車両を形にしました。

アーケードゲームへのオマージュ

『ブラック・バッジ・ゴースト・ゲーマー』は、8ビットの世界観を具体化した多彩なディテールが散りばめられています。外観には手描きの「チーキー・エイリアン」モチーフがあしらわれ、シートには「プレイヤー1」の刺繍、さらに『ピクセル・ブラスター』スターライト・ヘッドライナーや『レーザー・ベース』イルミネーテッド・フェイシアが搭載。まるでゲームの中に飛び込んだかのような没入感が味わえます。

このモデルは、ビンテージゲームへの愛情を感じさせるデザインに仕上げられ、ゲームを通じた体験を車そのものに昇華しています。細部にわたるアートワークや隠れたアイテムを発見する楽しみもあり、まさにプレイヤーが感じることのできる新たな遊び心が加わった車両となっています。

コレクターにとっての価値

特にゲーム愛好家やコレクターにとって、この車両は単なる移動手段を超えた文化的なアイコンを提供します。アーケードゲームの文化が盛り上がりを見せる中、『ブラック・バッジ・ゴースト・ゲーマー』は、現代のコレクター市場における新たなトレンドを象徴する一台となることでしょう。

オーナーたちはこの車を通じて、1970年代後半から80年代の貴重な文化や、個人的な思い出を再確認できる機会を得ます。

ビスポークのエクステリア

車体は『サラマンカ・ブルー』を基調に、クリスタルオーバーダイヤモンドブラックで仕上げられ、まるでアーケードゲームのメタリックな質感を想起させます。手描きの「チーキー・エイリアン」は、妻のようなカラフルなデザインで提供され、89個の個別ピクセルから成るグラフィックが見事に表現されています。

華やかなインテリア

車内には、ビデオゲームの黎明期を感じさせるデザインが施されており、「プレイヤー1」と「プレイヤー2」の名前が刺繍されたシートが印象的です。背面にはそれぞれ「プレイヤー3」と「プレイヤー4」という名前も配置されています。また、インテリア全体には初期のゲームアイコンへのオマージュとして、浮かぶステンレス製の「空飛ぶ円盤」が描かれています。

ダイナミックな演出

また、『ピクセル・ブラスター』スターライト・ヘッドライナーは、80隻のバトルクルーザーが星座と共に光を放っており、視覚的にも訴える要素が満載です。

まとめ

『ブラック・バッジ・ゴースト・ゲーマー』は、ロールス・ロイスの技術とゲームの歴史が交錯する独特なビスポークモデルで、ただの車ではなく、まさに「走るアート」と言える存在に仕上がっています。アーケードゲームへの情熱を持つ方々にとって、一生に一度の特別な体験を提供するこの車両は、間違いなく新たな目標となることでしょう。