広島の美しい海を舞台にしたアクアスロンくらはし大会
広島県呉市に位置する倉橋島の桂浜。この風光明媚な場所は、「日本の渚百選」に選ばれ、多くの人々に愛されています。この場所で開催される「アクアスロンくらはし大会」は、地元住民に支えられ、25年以上も続く夏の伝統行事です。毎年、多くのアスリートと地域ボランティアが集まり、アットホームな雰囲気の中で大会が繰り広げられます。今回は、そんな大会を未来へつなげる取り組みについて紹介します。
アクアスロンくらはし大会の誕生と成長
「アクアスロンくらはし大会」は、森本忠雄氏が代表を務めるNPO法人火山の郷・くらはしが主催しています。大会は、地元住民の情熱や応援によって成長し、今では県外からの参加者も多く集まる規模に発展しました。大会は、選手同士やボランティア、島民といった地域社会全体のつながりを強化する場としても機能してきました。
現状の課題
しかし、長年にわたり続いているこの大会には、運営面でのいくつかの課題が存在します。特に、スイムコースを示すブイの設置作業は、ボランティアが船を出し、早朝から手作業で行う必要があり、非常に負担が大きい仕事です。また、潮の流れによってブイが移動してしまう問題もあり、選手の競技環境にとって公平性を損なう要因になっています。
テクノロジーの導入で解決へ
これらの課題を解決するヒントが、スイス製の自走式マークブイ『RoboMark』です。このブイは、GPSと連動し、スマートフォンを使って正確な位置に自律的に移動・停泊できるため、の作業を驚くほど効率化することができます。これにより、ボランティアは危険な海上作業から解放され、陸から遠隔操作で簡単にコース設定が行えるようになりました。この革新的な技術は、持続可能な運営体制の確立にもつながります。
活動の新たな形
森本理事は「このプロジェクトは単なる機材導入ではなく、地域貢献活動の新たな挑戦なのです」と語ります。アクアスロンくらはし大会を守り育てるための取り組みは、地域にとって非常に価値のあるものです。さらに、この活動は森本氏の地域医療への貢献も反映しており、彼自身は「第11回日本医師会赤ひげ功労賞」を受賞するなど、その活動が評価されています。
クラウドファンディングの実施
アクアスロンくらはし大会は、最新鋭の自走式マークブイ『RoboMark』の導入のため、クラウドファンディングを開始しました。目標金額は1,000,000円で、募集期間は2025年6月26日から7月31日まで。集められた資金は『RoboMark』の購入費用へ充当されます。支援者には、大会オリジナルグッズや、特別な体験が用意されています。
地域の未来を見据えて
このように、アクアスロンくらはし大会は、新たな挑戦を通じて地域とのつながりを深め、次世代へとその可能性をつなげる素晴らしいドキュメントを描いています。今後も、地域の宝である大会がより良い形で発展し続けることを願っています。ぜひ、この素晴らしいプロジェクトを支援して、瀬戸内の美しい海での新たな挑戦を応援しましょう。