酒井化学工業が新たに鯖江でソリューションセンターを設立し事業を加速

酒井化学工業の新たな挑戦

酒井化学工業株式会社は、2023年8月に60周年を迎えたのを機に、鯖江市に新しいソリューションセンターをオープンしました。このセンターは、同社のさらなる事業成長と製品の多様化を目的として設計されており、業界でも特異な取り組みが注目されています。

ソリューションセンターの目的と特徴

新たなソリューションセンターは、延べ床面積約1,710.20㎡の3階建ての施設で、本社工場内にあった製品部が移設され、複合製品の生産工場として新たに生まれ変わりました。このセンターでは、研究開発用の試作設備やテスト設備を集約し、効率的な研究開発を実現することを目指しています。また、3階部には研究開発部門のオフィスや食堂、多目的ホールが設けられており、従業員が快適に働ける環境も整えています。

特に興味深いのは、建物の外壁と屋根に使用された遮熱シート「ラミパックSD®」です。この素材により年間を通じて快適な室内環境を保ち、エネルギー消費やCO₂排出の削減にも取り組んでいます。

事業戦略と今後の展望

ソリューションセンターの設立により、酒井化学工業はオーダーメードの製造対応を強化し、顧客の多様なニーズに応えていきます。また、テスト専用の工場として集約された設備により、研究開発のスピードが向上し、より迅速に新製品を市場に展開することが可能になるでしょう。

酒井化学工業の代表は、同社のビジョンとして「世の中やお客様に役立つ会社を目指す」と語っています。バイオマスプラスチック原料への転換や省資源・環境負荷低減にも注力し、持続可能な社会への貢献を目指しています。