大阪の新たなインバウンド事業「Osaka JOINER」とは
2023年10月25日、梅田のNORIBA10にて、近畿経済産業局主催の「第7回 はなやかKANSAI魅力アップアワード」の表彰式が開催され、株式会社大阪メトロアドエラが運営するインバウンド事業「Osaka JOINER」が特別賞を授与されました。この賞は、外国人旅行者の受け入れ環境の整備を評価するもので、福祉や持続可能性に配慮した観光モデルの必要性が高まる中での受賞は、地元経済への大きな期待を寄せています。
「Osaka JOINER」の特徴
「Osaka JOINER」は、特に欧米豪の旅行者を対象にしたローカルガイド事業で、訪日旅行者と地域の中小事業者をつなぐ役割を果たしています。即日対応のカスタマイズ可能なツアーを提供するこのサービスは、現地の人々と旅行者との交流を促進し、地域の魅力を直接伝えることができます。これにより、観光客は新しい体験を求め、地域経済は活性化するという好循環を生み出しています。
持続可能な観光モデルの構築
審査委員のコメントによれば、地域の中小事業者の参画を可能にし、専門知識を持たない若者や外国人がガイドとして活躍することができる点が評価されました。これにより、旅行者のニーズに即したサービスが提供でき、持続可能かつインバウンド観光の波及効果を実現することが期待されています。実際、事業を開始した2023年3月以降、利用者数は順調に増加し、2024年9月時点で累計800名以上の旅行者が利用するほどに成長しています。
万博に向けた展望
「Osaka JOINER」は、大阪での万博に向けてさらなる発展が期待されます。SNSやデジタルツールの活用により、国際交流を促進し、大阪ならではの体験提供を行うことで、万博の機運を高める役割も果たすと考えられています。観光庁による「地域観光新発見事業」にも採択されたことで、今後の成長に一層の期待が寄せられています。
今後の活動と展望
今後、「Osaka JOINER」はインバウンド需要の拡大に応じて、さらなるサービス向上とプロモーションに努めるとのことです。旅行者が望むフレンドリーでパーソナライズされた体験を提供し続けることで、大阪の観光業を一層活性化させ、魅力的な地域としての地位を確立していく方針です。
このような取り組みを通じて、おもてなしの精神を大切にしながら、国内外の旅行者に喜ばれる大阪の新たな魅力を引き出していくことが期待されるでしょう。