水海の田楽・能舞
2025-02-03 11:54:36

福井県池田町で受け継がれる約800年の伝統行事「水海の田楽・能舞」

福井県池田町の伝統行事「水海の田楽・能舞」



毎年2月15日、福井県池田町水海で行われる「水海の田楽・能舞」は、約800年の歴史を持つ国指定の重要無形民俗文化財です。この行事は、鎌倉幕府の第5代執権である北条時頼公が雪山に閉じ込められた際、村人たちが「田楽」を舞ったことから始まったと伝えられています。このお礼として、時頼公から能の指導を受けたことが、この伝統行事の根源となっています。

毎年の神事は、安寧と豊穣を祈るものであり、池田町では、この行事が終わった後に春が訪れると信じられています。旧正月である2月3日から、守り神である鵜甘神社のふもとで準備が始まり、奉納日までの一連の儀式が行われます。これには「役割決め」「本稽古」「別火」など、 厳かな神事が含まれています。

この行事の継承には、地元の10代から80代まで様々な年代の町民が参加しています。一緒に舞台に立ち、地域の文化を守っています。昭和28年には「文部省選定無形文化財」に指定され、さらに昭和51年には「重要無形民俗文化財」の第一号として認定されました。これは、地域の人々が力を合わせて、伝統文化を将来にわたって継承していくための努力の成果です。

池田町では、未来に残したい文化を digitaleに記録するための取り組みも行っています。今年の令和6年には、福井県池田町で行われた「水海の田楽・能舞」の様子を撮影し、その動画も公開されました。一般の方々が見ることが難しい準備から奉納当日までの流れを、約7分半の映像で紹介しております。動画のリンクはこちらです:「水海の田楽・能舞」動画。この映像を通じて、日本の伝統文化の素晴らしさを広めたいとの思いが込められています。

池田町のスローガンは「『あたりまえ』をたやさない町」です。これは、地域が長年培ってきた文化や自然、食を守り、発信し続けるという理念を表しています。この伝統行事を通じて、多くの人に池田町を訪れてもらい、地域に魅力を感じてもらうきっかけを作りたいと考えています。

「水海の田楽・能舞」の奉納の流れ



奉納までの神事


  • - 役割決め(2月3日):役者を選定し、奉納神事の陣容を整えます。
  • - 本稽古(2月4日〜13日):8日間の練習を経て、舞の準備を万全にします。
  • - 別火(2月13日午前0時〜):舞人たちが精進潔斉の生活に入ります。
  • - 場均し(2月14日):奉納当日の前に舞の最終確認を行います。
  • - 朝戸開き(2月15日):奉納神事が始まる前に、準備を整えます。
  • - 禊(みそぎ):清流に身を浸し、心身を浄める儀式を行います。

奉納の儀


2月15日の午後1時から始まる奉納は、祝詞が上げられることでスタートし、その後、各種の舞が行われます。観覧時の注意点としては、見学スペースが限られているため譲り合いが求められます。また、撮影には制限があり、演者や他の観覧者の迷惑にならないよう配慮が必要です。

この伝統行事は、地域の人々が共同して文化を守り、次代に伝えていくための大切な機会であり、みなさまにとっても貴重な体験となることでしょう。福井県池田町の「水海の田楽・能舞」、ぜひ心に留めてその魅力を感じてください。


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会社情報

会社名
池田町役場
住所
福井県今立郡池田町稲荷35-4
電話番号
0778-44-6000

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