子ども×噛む力調査
2022-11-07 10:00:01
全国「子ども×噛む力」調査、秋田県がトップに輝く!
全国「子ども×噛む力」調査が示す、噛むことの大切さ
11月8日の「いい歯の日」に先駆け、ロッテの「噛むこと研究部」が行った全国47都道府県を対象とした「子ども×噛む力」調査の結果が発表され、秋田県が第1位に輝きました。これは、子どもたちの噛む力の意識と行動を評価するもので、父母の理解度や認識が調査に組み込まれています。
調査結果の概要
秋田県が第1位(偏差値73)、第2位が山梨県(偏差値68)、第3位が大阪府(偏差値67)という結果が出ました。特に、秋田県と山梨県は子どもに対する噛む力の意識が高い傾向があり、大阪府は「お口ポカン」状態になる子どもの割合が18.0%と低いことが注目されます。一方、神奈川県は順位が最も低かったことが示されました。
子どもにおける噛むことの実態
調査によると、62.8%の親が「子どもが食事中に良く噛むように伝えている」と回答している一方で、夕食時の一口あたりの咀嚼回数が20回未満であると回答した親は86.4%にのぼります。つまり、親の期待と実際の子どもの行動にはギャップが見られることが分かります。
また、77.4%の子どもが硬い食べ物を避け、柔らかい食べ物を好む傾向も明らかになりました。
このような食文化の変化は「噛む回数を減少させる」という問題に繋がります。ロッテの「噛むこと研究室」では、特に咀嚼回数が多い食品のリストを公開しており、参考にすることができます。
親の意識と行動
多くの親は子どもに対し噛むことの重要性を理解しているものの、具体的な行動に移していないケースが目立ちます。約6割の親が「よく噛むこと」の重要性を話した経験があるとしながらも、58.8%の親は子どもに対して何も対策を講じていない現実が浮かび上がりました。
この傾向は特に口腔機能の発達にも影響を及ぼし、「お口ポカン」と呼ばれる状態が約3割の子どもに見られることが分かりました。これに関連して、小児歯科医の岡崎好秀教授は、口腔機能発達不全のリスクやそれに伴う症状の重要性を伝えています。
子どもの健康を守るために
岡崎教授は「食事中にはよく噛む、硬い物を意識して食べさせる、口遊びをすることが大切です」と警鐘を鳴らしています。口遊びは子どもの口の筋肉を鍛える重要な機会であり、シャボン玉やフーセンガムなど、昔ながらの遊びを楽しむことで、自然に口周りの筋肉を発達させることができます。
「口腔機能を鍛えることで、将来の歯やかみ合わせの問題を防ぐことに繋がります。」と岡崎教授は続けます。親たちは、噛むことの重要性を子どもに正しく伝え、実践を促すことが求められています。
今後の育児において、知識と行動両方の重要性を再認識し、子どもの健やかな成長を支えましょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社ロッテ
- 住所
- 東京都新宿区西新宿3-20-1
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