クリエイター支援を加速するLoupedeck、シリーズAで6億5000万円を調達

Loupedeck、シリーズAでの資金調達を完了

北欧発のテック系スタートアップであるLoupedeck（ループデック）は、2023年10月20日に総額6億5000万円を調達したと発表しました。この資金は、クリエイティブ制作を支援するデバイスのさらなる開発および日本を含むライブ配信市場での成長を見込んでのものです。

リード投資家には、ゲーミングデバイスの老舗企業であるRazer社の投資部門であるzVenturesが名を連ねています。加えて、新たにPLAY Venturesや個人投資家がこの資金調達に参加しました。Loupedeckは、クリエイターやライブ配信者のニーズに応じたデバイスを提供しており、特にその人気は高まっているようです。

Loupedeckの概要

Loupedeckは、クリエイティブ制作のプロセスを迅速かつ直感的にするためのデバイスを開発しています。2016年に設立され、初めて投入された製品はAdobe Lightroom専用コントローラの「Loupedeck」で、クラウドファンディングサイトIndiegogoで488%の資金調達を達成し、注目を集めました。現在は「Loupedeck+」「Loupedeck Creative Tool (CT)」「Loupedeck Live」といった製品群を展開しており、これらはAdobe製品やTwitch、OBS Studioといった人気ソフトウェアとシームレスに統合されています。

特に「Loupedeck Live」は、2021年に日本市場に投入され、ライブ配信者から多くの支持を受けており、今回の資金調達の背景にも、そのセールスが寄与しています。

世界的なゲーム市場の成長

アクセンチュア社のデータによれば、世界には27億人のゲームユーザーが存在し、その市場規模は30兆円を超えます。その中でも、PCゲーム関連の周辺機器市場は約1兆3000億円に達しています。これに伴い、Loupedeckのようなデバイスがどのように市場で成長していくのか注目されています。

Loupedeckのビジョン

Loupedeckの創業者兼CEOのMikko Kesti氏は、「今回の資金調達により、クリエイターやライブ配信者の成功を支援するミッションをさらに前進させることができます」とコメントしています。RazerとPlay Venturesとのパートナーシップにより、新たな市場を切り開いていくことに期待を寄せています。

同じくRazerの投資ディレクターであるCho Weihao氏は、Loupedeckの製品が制作ワークフローを根本から変革する可能性を強調し、今後の成長を楽しみにしています。Play Venturesの投資パートナー、Harri Manninen氏も、Loupedeckがストリーマーからの支持を集めていることに触れ、今後の成長に関与できることを嬉しく思っていると述べました。

まとめ

Loupedeckは、クリエイターやライブ配信者に向けた製品開発を進める中で、今回の資金調達によってその成長を加速していく見通しです。新たな資金をもとに、これまで以上に革新的な製品の投入が期待されます。このような活力溢れる企業活動は、クリエイティブな分野を活性化することで、より多くのクリエイターに寄与することができるでしょう。