中小企業向けメンタルヘルスサポート窓口が群馬に誕生

ひとり情シス協会が群馬県でメンタルヘルス窓口を開設

謙虚な役割を果たしている情シス担当者

近年、企業のデジタル化が進んでいる中で、情報システムを担当する情シス（情報システム部門）の担当者はますます重要な役割を担うようになっています。しかし、この職種の背景には、ストレスフルな状況が横たわっており、中小企業におけるメンタルヘルスへの配慮が急務とされています。

ひとり情シス協会は、群馬県高崎市にあるカウンセリングルームEncourageとの提携を通じて、中小企業の情シス担当者向けにメンタルヘルス窓口を開設することを発表しました。この取り組みが、業界全体のメンタルヘルス向上に寄与することが期待されています。

メンタルヘルス問題が浮き彫りに

厚生労働省の調査によれば、情報通信業界はメンタルヘルス不調による休業者が多く、全業種で最も高い割合を示しています。特に中小企業の情シス担当者は、少人数で業務をこなさなければならないプレッシャーにさらされています。ストレスチェックの結果、高ストレスと認定される状況も珍しくなく、専門的なフォローが求められますが、実際には適切な対策が取られていないケースが多いのが現状です。

ASAPプログラムの紹介

ひとり情シス協会が開発した「ASAP（アスアップ）」は、情シス担当者が自らを理解し、改善策を見出すためのメンタルヘルスサポートプログラムです。このプログラムでは、心理検査を通じて参加者の特性や傾向を把握し、それに基づいた具体的な行動計画を立てることが可能です。具体的には、経験豊富な臨床心理士が行うアセスメントを通じて、参加者は自身の強みや課題について深い理解を得ることができます。

どこで受けられるか

カウンセリングは、オンライン環境で行うことも可能です。また、群馬県庁内の官民共創スペースNETSUGENでも対面カウンセリングが提供されます。都市部では医療環境も充実しており、訪れることでメンタルヘルスへのアプローチやリフレッシュの機会を得られるでしょう。また、セラピープログラムとして、群馬の自然を利用したリトリート体験も用意されています。

結論

ひとり情シス協会とカウンセリングルームEncourageの提携により開設されるメンタルヘルス窓口は、中小企業の情シス担当者にとって大きな希望となることでしょう。プログラムがもたらす変化が、業務のパフォーマンス向上や従業員の定着率の向上にも寄与すると期待されます。心の健康が企業の未来を切り拓くカギとなるのです。