ひもの・デ・ボーノ誕生秘話
2025-03-07 12:21:05

ひもの・デ・ボーノが生まれた背景と開発の全貌

ひもの・デ・ボーノが生まれた背景と開発の全貌



島根県立大学健康栄養学科の学生たちと有限会社小伊津海旬房が手を組み、干物新商品「ひもの・デ・ボーノ」を開発しました。本プロジェクトは2020年度に始まり、その経緯や現在の状況を詳しく見ていきます。

プロジェクトの経緯


このプロジェクトは、山陰沖で採れた新鮮な干物をより多くの人々に楽しんでもらうことを目的としてスタートしました。当初、学生たちは地元産の干物を活用したメニュー開発やレシピ集を作成していましたが、その後、有限会社小伊津海旬房から「ぶり」を使用した干物の開発についての相談を受けました。このやり取りを契機に、学生たちは「ぶり」を切り身にして干物に加工する提案を行い、さらに通常生産されている「はたはた」との組み合わせによる商品開発を進めました。

コロナ禍を挟んでの活動


プロジェクトは、新型コロナウイルスの影響を受けながらも、2021年から2023年の間に品質管理や栄養成分分析を行うなど、研究活動を続けました。その成果として、商品開発のための様々な分析やマーケティング調査が実施され、消費者からのフィードバックに基づいて味やパッケージの改善が行われました。2025年には出雲市と株式会社トラストバンクが協力し、販売を開始することとなります。

プロジェクトの目的


本プロジェクトは、地魚を使った美味しい干物を広く食べてもらうことを目的としています。一般的な干物に対する消費者の印象は「塩分が多い」「食べ方がわからない」といったネガティブな要素が多いため、学生たちは調味料として食塩を使わずに手軽に食べられる製品の開発に取り組んでいます。また、商品のネーミングやパッケージデザインも学生が中心となって行っています。

学生たちの経験


このプロジェクトを通じて、学生たちは管理栄養士の資格を取得するための学びだけではなく、実際の商品開発がもたらす機会を得ました。マーケティング活動では地域の人々と直接接し、消費者に対して安全で分かりやすい情報を提供することの重要性を実感しました。この貴重な経験は、彼らの視野を広げ、専門職としての理解を深める手助けとなったことでしょう。

ひもの・デ・ボーノの特徴


「ひもの・デ・ボーノ」は、山陰で捕れた「ぶり」と「はたはた」を使用し、オイル漬けにすることで独特の風味を持っています。調理不要でそのまま食べたり、パスタに加えたりと様々な料理にアレンジできます。販売予定の製品には、ガーリック風味やレモン風味、マスタード風味、ナッツ風味の4種類があり、合計8種類のバリエーションが発売されます。一パックはおかずの一品としてちょうど良い量で、食事からたんぱく質やカルシウムを摂取するための手助けもします。

販売情報


「ひもの・デ・ボーノ」は、島根県出雲市のふるさと納税の返礼品として寄付額に応じて購入できるほか、日本各地の名産品を扱った通販サイト「めいぶつチョイス」でも販売されています。出雲市の物産観光館でも取り扱われ、今後の販売拡大が期待されます。

「ひもの・デ・ボーノ」は、ただの干物ではなく、食に携わる専門家の想いが詰まった新たな海の幸の楽しみ方と言えるでしょう。学生たちの努力と情熱が形になったこの商品が、多くの人に愛されることを願っています。


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会社情報

会社名
公立大学法人島根県立大学
住所
島根県浜田市野原町2433-2
電話番号
0855-24-2200

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