手軽なトレーニングVR
2019-07-29 10:00:47

東京工大発ベンチャーが実現する手軽なトレーニングVRの未来とは

未来の研修に革命をもたらす低コストトレーニングVR



2023年、トレーニングの分野でVR(バーチャルリアリティ)が注目されています。東京工大学から生まれた企業が手掛ける新たなトレーニングVRが、教育現場での人材不足という課題に挑んでいます。この新しいシステムは、従来の高額な導入コストを大幅に抑えつつ、実践的かつ効果的な研修を提供します。

世界のVR市場とその成長



2023年までに、AR(拡張現実)とVRの市場は急成長を遂げることが予想されています。IDCの調査によると、AR/VR関連の出費は2018年の89億ドルから2023年には1,606億ドルに達するとされています。この成長の主因は、トレーニング分野が最大の支出ユースケースとして台頭することにあります。この背景には、特に中小企業の教育者不足が影響しており、多くの企業が導入コストを理由にVRを活用できずにいます。

EQUIPXによる新しい研修体験



東京工大発のトレーニングVR「EQUIPX(イークイップス)」は、こうしたニーズに応えるソリューションを提供しています。このトレーニングVRは、体験に基づく学習を可能にし、従来の講義型授業に比べて高い知識定着率を実現します。特に、触覚情報の提示が可能な触覚デバイスHapbeatを使用することで、視覚・聴覚に加え、触覚を活用した新たな実習型研修が実現します。

参加者は、VRゴーグルとHapbeatを装着することで、よりリアルな体験を享受できます。内容は企業ごとにカスタマイズされ、緊急対応の疑似体験や製造、操縦、運転シミュレーションなど、実際の業務シーンに即したシナリオが盛り込まれています。

成果と実証データ



実際のデータに基づけば、VR授業受講者は通常授業の受講者に比べて知識の定着率が高いという結果が出ています。触覚を加えることで、さらに効率的な学習が可能となり、従来の手法を凌駕する成果を見込むことができます。

プログラム概要



EQUIPXの最小構成は、企業のニーズに応じたオーダーメイドのVR研修プログラム。必要な機材は、VR視聴デバイス「Oculus Go」と触覚振動装置「Hapbeat」の腕輪型デバイス。この2つにより、費用は80万円からと、従来の研修方式に比べて非常にリーズナブルです。

グローバルな展開を目指して



今後の展開として、アメリカの大手企業や各国の防衛機関でのVR導入の動きが加速しています。東京工大発企業も、MicrosoftのHololensシリーズのようなARデバイスへの触覚提示の導入を進め、トレーニング環境の拡充を図っていく予定です。

まとめ



トレーニングVRは、教育現場の革新をもたらす可能性を秘めています。特に人材不足に直面する中小企業にとって、低コストで効果的な研修手法は非常に重要です。この新たなVR研修が、企業にどのような変化をもたらすのか、今後の展開が楽しみです。

会社情報

会社名
イクスアール株式会社
住所
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目3-10 東海ビル307
電話番号

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