奈良市アートプロジェクト「古都祝奈良2025-2026」
奈良市は、2016年に「東アジア文化都市」としての活動からスタートしたアートプロジェクト「古都祝奈良」を引き継ぎ、この冬、初めて「メディアアート」を取り入れたワークショップを実施します。これにより、多様な創造力を持つ子どもたちがアートと最新技術を体験し、「未来の奈良のまち」について考え、共に作り上げる機会を提供します。
新たなメディアアート部門の設立
今回のプロジェクトでは、「美術」や「演劇」といった従来のカテゴリーに加え、メディアアートという新しい分野が加わりました。子どもたちにとって、デジタル技術を駆使したアート体験は新鮮で魅力的なものであり、XR技術を通じて現実とデジタルの融合を味わうことができます。XR(クロスリアリティ)とは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)など、様々な体験を実現する技術のことを指します。
「ならまちアート・コラボラトリー」の開催
1. 部活編
「ならまちアート・コラボラトリー」は、参加者が「未来の奈良」について考える場として設計されています。まず、部活編では一条高等学校の生徒たちを対象に、メディアアーティストが訪問し、共同で作品を制作します。生徒たちがアイデアを形にし、それにAR技術を組み合わせ、作品を「バーチャル美術館」として展示します。
- - 日時: 令和8年2月7日(土) 13時~17時
- - 場所: 一条高等学校 美術室(奈良市法華寺町1351番地)
- - 対象: 一条高等学校美術部の生徒1~2年生
- - 講師: 安藤英由樹氏(大阪芸術大学教授)など
2. まちかど編
まちかど編では、メディアアートの専門家による子ども向けワークショップが行われます。参加者はスマートフォンやタブレットを使用して、様々なアート制作を体験できます。また、中高生を対象にしたアイデアソンも予定されています。
テーマ: 「テクノロジーで未来を考え、あそびながらまなぼう!」
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日時: 令和8年2月11日(水・祝) 13時~16時
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場所: ならファミリーらくだ広場(奈良市西大寺東町二丁目4-1)
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対象: 小学生中心(大人の参加も可)
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講師: 森山朋絵氏(メディア芸術キュレーター)など
テーマ: 「みんなで描こう、未来のまち!」
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日時: 令和8年2月11日(水・祝) 13時~16時
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場所: 上記と同じ
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対象: 中学生・高校生(定員40名)
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ゲスト講師: 清川清氏(奈良先端科学技術大学院大学教授)
まとめ
奈良市の「古都祝奈良2025-2026」は、過去の文化や伝統を尊重しつつ、新しい技術とアートの融合を求める取り組みを展開しています。子どもたちが主体的に参加し、未来の奈良の姿を一緒に考えることで、地域における関係人口が増えることを期待しています。今回のワークショップでは、アートの楽しさや可能性を体験し、また新たな視点から奈良の未来を考える貴重な経験が提供されるでしょう。ぜひご参加ください。