働き方改革の現状と『ワーク〈ライク〉バランス』
パーソルキャリア社が運営する転職サービス「doda」は、2026年3月に全国の20代から60代の就業者1,962名を対象に、「はたらき方と生活充実度」に関する実態調査を実施しました。この調査は、働き方改革が進展する現代におけるワークライフバランスの実状を明らかにするものであり、特に大型連休明けの5月に多くの人が感じるモチベーションの低下、いわゆる「五月病」が按排となりました。
調査結果から浮かび上がったのは、多くの社会人がやりたいことに時間を使いたいと考えているものの、実際にはそのための時間が不足しているという日本の働き方の現実です。この背景には、日常的な業務や生活から生じる疲労が影響し、心に余裕がなく、私生活において自分が没頭できる趣味や活動が見つからないことが挙げられます。
調査からの主な結果
多くの人がワークライフバランスが定着していると感じていますが、自由時間が増えたと感じている人はわずか2割に過ぎません。自由時間が増えたと答えた人の中でも、幸福度が変わらないまたは低下したと感じた人は35%にも上ることが確認されました。
調査では約6割が今後、自分の関心ごとに使う時間を増やしたいと考えている一方、日々の充実度を高めるために行動していることとして最も多かったのは「十分な睡眠」を取ることでした。
「やるべきこと」と「やりたいこと」を理想的に実現する上での障壁としては「経済的余裕不足」や「体力・気力の不足」が挙げられています。また、休日でも仕事を気にしてリラックスできない人が多いことがわかりました。
新たな概念『ワーク〈ライク〉バランス』
この調査結果を受けて、「doda」では新たに「ワーク〈ライク〉バランス」という概念を提唱しています。これは、仕事や私生活における「やるべきこと」と「やりたいこと」を調和させるもので、従来のワークライフバランスをさらに進化させたものです。
この新概念は、自分の生活を見つめ直し、主体的に自分の価値観を見つける手助けとなるもので、特にビジネスパーソンが自立的にワーク〈ライク〉バランスを保つためのきっかけを提供します。具体的には、以下の二つのアクションを展開します。
1.
『ワーク〈ライク〉バランス診断』
この診断では、従来の「仕事」と「私生活」だけにとどまらず、自分の好きなことや情熱を注げる活動を探る手助けを行います。簡単な質問への回答によって、自分の現状を可視化し、理想的なバランスに向けたアドバイスを受けられます。
2.
noteコンテスト『#ワーク〈ライク〉バランス』
クリエイティブなエピソードを共有することで、より良い働き方を模索するためのコンテストを開催します。この取り組みでは、より多様な視点で評価される機会も提供され、参加者は他者の経験からも学ぶ事が可能です。
これからの展望
「doda」は今後も、この新概念を社会に届けていくことで、すべての人が自身の人生をより良くするためのサポートを続けていきます。この調査が示すように、働き方改革は進んでいるものの、実際にはまだ多くの課題が残っているのが実情です。理想の生活を実現するためには、自分の時間をいかに確保し、充実感を得るかが重要です。この『ワーク〈ライク〉バランス』の考え方が、その手助けになることを期待しています。