スパイラル株式会社、AI活用の新たな挑戦
東京都港区に本社を置くスパイラル株式会社は、全社的にAI技術を活用する取り組みを始めました。これに伴い、社内での成功事例を公開し、AIを通じて業務の効率化や新しい価値の創造に向けて進んでいく意向を示しています。
AI活用の背景
近年、生成AIを初めとする最新技術が急速に進化を遂げています。これにより企業の競争力強化や業務の効率化が可能となり、多くの企業がAIの導入を進めています。スパイラルもこの流れに乗り、営業やマーケティングの活動を更に高いレベルへ引き上げるべく、AIの活用に取り組んでいます。会社の目的として掲げる「デジタルをもっと上手く使える社会をつくる。」を実現させるためには、新しい技術への理解やその運用が必須であると考えています。
ただし、AIの活用にあたっては情報漏洩や運用方法といった課題も避けて通れないため、まずは社内業務の導入から始めました。この一環として開発されたのが「AIを活用したリード管理アプリ」です。
AIを活用したリード管理アプリの紹介
開発の背景
従来、スパイラルの営業・マーケティング業務では、顧客データの収集が十分に行われておらず、お客様の理解や施策の立案に苦戦していました。そこで、AI(OpenAI社のLLM技術)を利用したリード管理アプリの開発に着手しました。
アプリの概要
このアプリは、営業やマーケティング活動を支えるためのWebアプリケーションです。「SPIRAL ver.1」のプラットフォーム上に構築されており、OpenAI社の仕組みを活用しています。企業属性や興味関心の情報を一元管理し、可視化することで精度の高いデータ基盤を構築しました。
アプリの主な機能には、以下が含まれます:
- - 企業属性データの自動取得:AIを使用して、お客様の業種、従業員数、決算月などの情報を自動で取得・更新します。
- - 行動データの分析:お客様の行動パターンを分析し、関心度や検討段階を自動的に判定します。
- - ダッシュボード機能:企業情報が一元管理され、過去の行動履歴やメールへの反応状況なども統合的に把握できます。
活用効果
このリード管理アプリの導入によって、顧客のニーズや期待を正確に把握できるようになりました。その結果、個別に最適な情報を提案し、お客様の意思決定をサポートする体制を整えることができています。さらに、OpenAIのAPIを利用することで、数百万円のコスト削減も実現しました。
今後、スパイラルはこの取り組みを営業・マーケティングのみならず、バックオフィスやカスタマーサポートの領域にも広げ、AI活用の幅を拡大しいく考えています。また、社内のAIリテラシーを向上させるための教育プログラムも計画中です。
まとめ
スパイラル株式会社のAIを活用した取り組みは、現在進行形で進化を遂げています。業務の効率化や新たな価値の創出にチャレンジし、未来のデジタル社会に貢献することを目指しています。こうした取り組みが、他の企業にも良い影響を与え、全体的な競争力の向上に寄与することを期待します。