建築業界の未来を築くサミット2025が大阪で開催
2025年11月1日、株式会社類設計室が主催した「建築の『バトン』を次代につなぐ建築業界サミット2025」が、大阪市の本社で行われました。参加者は企業の代表や学生を含め、総勢50名を超え、未来の建築業界について活発に意見を交換しました。
未来の建築業界を語る
このサミットは、特に「企業が意識していること」、「10年先の社会状況から建築を考える」、「企業から学生へ、学生から企業へ期待をかけあう」という3つのテーマに基づいて進行しました。建設業界の変化が加速する中、企業の代表たちは、学生からの斬新な視点を聞くことで新たな気づきを得たと多く語りました。
参加した学生たちは、業界の先輩である企業の人々と真摯に意見交換し、自らの考えを発信する活気ある場となったことに感謝の意を示していました。ある大学生は「大学の授業では体験できない、同じ視点で将来を考える貴重な経験ができました」と述べました。
フランクな会話が生む新たな気づき
大学院生は「企業説明会とは異なり、よりフランクに話せる場で非常に楽しかった」と、楽しいとともに意義深い体験であったとコメントしました。また、参加した企業の代表たちも、若い学生たちとの直接的な対話を通じて、建設業界の未来に対する期待感を抱くようになったと強調しました。特に、三和建設株式会社の代表は「学生の素直な言葉が印象的だった」と語っています。
ファシリテーターの視点
このイベントのファシリテーターを務めた橋本宏氏は、「学生たちが建築という事業に対して真剣に考え、意見を交わしている姿が印象的だった」と話し、そのような場が今後の建設業界においても重要であると強調しました。また、企業側にとっても学生との対話が新たな気づきを与える大切な機会であることを訴えました。
次回のサミットに向けて
次回のサミットでは「食と農の業界サミット」を予定していて、2026年に開催予定です。ここでは、農業界の現状について知りながら、テクノロジーシフトやサステイナビリティ、新たな働き方といった観点から企業と学生が共に議論を深める予定です。
株式会社類設計室の取り組み
主催の株式会社類設計室は、1972年に創業。中大規模建築の設計を手掛け、多数の教育・文教・企業研究施設において実績を誇ります。最近の受賞歴には2023年度のグッドデザイン賞や国土交通大臣賞などがあり、今後の更なる発展が期待されます。
このように、企業と学生が共に未来の建築業界を考える場は、今後ますます重要な役割を果たすことでしょう。若い力と豊富な経験が融合する場から、新しい発見やイノベーションが生まれることを期待しています。