藤野中学校の生徒たちが地域に恩返し
相模原市の藤野中学校の3年生が、卒業を前に地域に感謝の気持ちを示すために清掃活動を行いました。彼らは自分たちを育ててくれた「わがまち」に何か恩返しをしたいとの思いを抱えています。
地元への感謝を込めた活動
この清掃活動は、3月7日に行われ、卒業証書授与式が間近に迫る中、全45名の生徒と、地域の大人たち、合わせて50名以上が参加しました。参加者たちは、藤野地区自治会連合会など地域の人々と共に、学校の周辺や通学路を中心に清掃を行うことになりました。
活動の様子
活動の開始前には、生徒たちは意気込みを語りながら、ゴミ拾いに向かいました。たくさんのゴミが落ちている道を見て、生徒たちは黙々と作業を進めました。道路脇や歩道には、缶やペットボトル、お菓子のゴミ、さらにはタイヤのホイールなど、様々なごみが散乱していました。
生徒たちは、タバコの吸殻をはじめとする小さなゴミも見逃さず、全員が一生懸命に回収しました。集めたごみは分別し、地域の津久井クリーンセンターに処理を依頼しました。
地域の人々との交流
清掃作業を終えた後には、生徒たちから「地域をきれいにして、住民の方々と交流できて嬉しかった」や「今後訪れる人たちに、藤野のクリーンなイメージを持ってもらいたい」といった感想が寄せられました。この清掃活動を通じて、藤野の魅力が一層引き立ったのではないでしょうか。
卒業式でも感謝の思いを
清掃活動から5日後の卒業証書授与式では、この清掃活動が言及され、卒業生たちにとって深い意味を持つものとなりました。彼らはこの特別な活動を胸に、次の新たなステージへと進んでいくことでしょう。人生の新たな一歩を踏み出す藤野中学校の卒業生たちの活躍を期待したいです。
芸術のまち・藤野について
藤野地区は「芸術のまち」としても知られており、300人以上のアーティストが在住しています。地元の「藤野ふるさと芸術村構想」により、地域住民とアーティストが協力し、様々なイベントが開催される、まさにアートと共生するユニークなエリアです。卒業生たちが今後もこの地域に関わり続け、さらに発展させていくことを願っています。
相模原市立藤野中学校は、教育目標として「支え合い、学び合い、伸ばし合う」を掲げており、生徒たちにとって貴重な学び舎でもあります。彼らの努力と地域貢献の姿勢は、地域社会に根付いていくことでしょう。