子どもたちの疑問にどう答える?性教育ワークショップ
2024年7月13日と27日の2日間、京都市男女共同参画センターで「大人だってわからない?!子どもたちの“性”の疑問にどうこたえる?ワークショップ〜避妊編〜」が開催されました。このイベントは、株式会社ネクイノが運営するユース向け相談施設「スマルナステーション」と京都市男女共同参画推進協会が共催し、思春期の子どもと接する機会がある大人約30名を対象に行われました。
性教育講演の目的
大人たちが性に関する正しい知識を身につけ、子どもとのコミュニケーションを深めることがこの講演の根底にあります。性的暴力の被害者や加害者にならないために、包括的な性教育の重要性が強調されていますが、過去の取り組みからもわかるように、大人たちの性に対する理解や、避妊及び妊娠に関する知識は一様ではありません。このような背景を受け、スマルナステーションに講演の依頼がありました。
ワークショップ内容
講演は2日間に分かれて行われました。
1日目
「“いま”の知識にアップデート!避妊の現状を知る」をテーマに、助産師が避妊方法や妊娠の過程についてクイズ形式で説明しました。具体的な相談例も共有し、参加者同士で日頃の子どもたちとの接し方を話し合う時間を設けました。加えて、立命館守山中学校・高等学校の養護教諭とのクロストークも行われ、学校とその他の場における子どもとの関わり方が議論され、互いの役割の協調性が話されました。
2日目
1日目のアンケートから得た具体的な疑問に講師が応える形で進行されました。「子どもと性について話し合える環境をどうつくるか」という質問には、子どもたちが親に性の話をすることへのハードルを感じるのは自然なこと、それに対して「いつでも聞いてね」といった姿勢が大切だと強調されました。また、実践的な内容では、コンドームの装着方法を学ぶセッションも設けられました。
参加者の反応
ワークショップを通じて参加者は以下のような感想を寄せています。
- - 知識のアップデートができ、非常に勉強になった。
- - ユース向け相談施設の存在を知れて良かった。もっと広がってほしい。
- - 性教育についての理解を深め、子どもたちへの伝え方についての学びがあった。
参加者同士の対話が新たな気づきや考え方の変化を促し、貴重な機会となったようです。
今後の展望
スマルナステーションは今後も地域や関係機関と連携し、正しい医療情報をもとにしたコミュニケーション強化に努めていく方針です。性に関する知識の普及は、子どもたちを支えるために欠かせない要素です。
スマルナステーションについて
「スマルナステーション」は、2021年10月に大阪で開設されたユース世代向けの相談施設で、助産師による無料相談を受け付けています。具体的な住所や営業時間については公式ウェブサイトで確認できます。オンラインでも相談が受け付けられており、幅広い年代の方々に対応しています。
このような取り組みが広がることで、少しでも多くの若者が適切な知識を持てるようになり、より良い社会が築かれていくことを願っています。