4K映像の新技術
2020-08-25 13:00:10

4K映像をWi-RANで広域配信する技術が世界初導入!

4K映像をWi-RANで広域伝送する新技術



株式会社Free-D(東京都中央区)と京都大学大学院情報学研究科の原田教授の研究グループが、4K映像を広域無線通信システムWi-RANを介して配信する新技術の実験に成功しました。これにより、数十kmの距離を超えて高画質な映像が伝送可能となり、特にIoT時代における魅力的な技術革新として注目されます。

実験のポイント


本実験では、Free-Dが開発した映像圧縮技術を用い、既存の技術に比べて圧縮率を向上させながら、ほぼ劣化のない形で4K映像を配信できることが確認されました。これめがけたデータ転送量は、従来の1/3から1/5にまで軽減され、最大で100kmの伝送距離が実現されています。実験には、評価素材「Big Buck Bunny」を利用しました。

共同開発の背景


IoT(Internet of Things)技術の発展に伴い、多種多様なセンサーやデバイスから得たデータを収集・制御する必要性が高まっています。そのため、4K映像などの高精細情報を広域で伝送可能にすることが求められているのです。これが、スマートシティや遠隔医療といった新しいビジネスチャンスを提供する基盤となると期待されています。

Wi-RAN通信システムとは?


Wi-RANは、低電力で広域にデータを伝送できる最新の無線通信システムとして、京都大学によって開発されました。従来の携帯電話回線では数kmに限られる通信範囲が、このシステムによって最大100kmまで広がるのです。さらに、設置が簡単であり、無線機を電源に接続するだけで自動的に接続ができます。

映像配信のチャレンジ


一般的に、4K映像を配信するためには、毎秒12ギガビットのデータ伝送が必要とされます。これは、インターネットを使った映像配信サービスでも実現が難しい規模です。しかし、Free-Dは娯楽に特化した半分の速度、3〜5メガビットで高画質を保つ映像圧縮技術を開発しました。この技術によって、動的および静的なオブジェクトを効果的に処理し、高い効率で映像データを圧縮できるのです。

今後の展開


今次の実験により、広範囲での4K映像配信の可能性が証明されました。特に、災害時などネットワーク回線がない地域でも、迅速に高画質映像を伝送できることで、現場の状況を正確に把握することが期待されます。Free-Dと京都大学は、さらに屋外での伝送実験を行い、安心して暮らせるスマートシティ環境の実現に向けて研究開発を進めていきます。

各社についての紹介


株式会社Free-D


2018年に設立されたFree-Dは、AIやIoT技術を駆使し、人が中心となる未来社会の実現を目指して技術開発を行っています。国内外に向けて、さまざまな解決策を提供しており、真摯に人々の生活をサポートし続けています。

京都大学原田研究室


原田研究室は、次世代の通信システムやIoTシステムに関する研究を行っており、国際標準化の推進や安全・安心な社会実現のための技術革新に努めています。

会社情報

会社名
株式会社Free-D
住所
東京都中央区日本橋茅場町2-1-11ビルックス茅場町4F
電話番号
03-6667-0087

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