国際的な探究学習プログラムが始まる
株式会社WTOCが富山高等専門学校とYKK株式会社との共同で、国際的な探究学習プログラムを展開することが決定しました。このプログラムでは、YKKメキシコ社が提示する人材エンゲージメントに関する課題をテーマに、富山高専の学生がメキシコやコスタリカの学生とグローバルに協働し、解決策を模索していきます。
プログラムの背景
YKKグループは世界70の国や地域でビジネスを展開しており、その中で直面する人材の確保や働き方に関する課題に注目が集まっています。富山高専の学生たちは、こうしたリアルなビジネス課題を通じて、国際的な視野を養うだけでなく、自らの課題解決能力を高めることが期待されています。
このプログラムの主な目的は、多文化共生スキルと英語コミュニケーション能力を探究を通じて育むことであり、社会課題への理解を深めることにあります。
探究学習プログラムのスケジュール
プログラムは複数のセッションに分かれており、各回には具体的な活動内容が用意されています。オリエンテーションでは、YKKについての理解を深めるために、YKK黒部事業所の大室氏が学生たちにスピーチを行い、企業の経営理念や求める人材像について説明しました。
その後の交流セッションでは、実際にYKKメキシコ社のメンバーも参加し、ディスカッションを通じて課題に対しての洞察を深めていきます。さらに、各チームは提案内容をブラッシュアップし、最終的にはオンラインでYKK役員にプレゼンテーションを行う予定です。
プログラムの目的と特徴
このプログラムでは、参加学生たちが問題を国境を越えて考えることで、異文化のメリットと課題を理解し、多様な視点から解決策を捻出する力を養います。特に、YKKメキシコ社が提示する「社員と企業のエンゲージメント」を高める方法について、学生たちは具体的な提案を行うことを求められます。
また、英語を使用する機会が多く、参加学生自らがプレゼンテーションの準備や発表を行うため、主体的な学びが促進されます。これにより、身近な地域や海外に対する視野を広げることが狙いとされています。
学生の成長を促進する機会
富山高専の学生たちは、国際共同学習を通じて多文化環境での協働を経験し、異なる国の学生との意見交換を行うことで、より多様な視点から物事を考える能力を高めることが期待されています。
この取組みは、YKKグループにとっても貴重な洞察を得る機会となり、企業の成長につながる可能性も秘めています。各国の若者からのフィードバックを取り入れることが、これからの企業の在り方に影響を与えるでしょう。
関係者の期待
プログラムに関与する関係者たちからは、学生が直面する課題解決に対する期待が寄せられています。富山高専の講師やYKKメキシコ社の社長は、若者の視点から生まれる新しいアイデアや意見が、企業にとって価値のあるものになると考えています。これからの社会を担う若者たちが、自分の将来の可能性を広げると同時に、国際間の理解を深める良い機会になることが期待されています。
このプログラムを通じて、参加した若者たちが未来を生き抜くための力を身につけることを、私たちは心より願っています。