武蔵野美術大学が創出する社会へのインパクト
最近、武蔵野美術大学によって開催された「MAU SOCIAL IMPACT AWARD」で、初の受賞者が発表されました。この取り組みは、社会に大きな影響を与える新しいビジネスを生み出すことを目的とし、大学内外のクリエイターが集まりました。このアワードは、武蔵野美術大学の「実験区」という創業支援プログラムの一環として行われており、特別な価値を持つものです。
武蔵野美術大学実験区とは?
「実験区」のコンセプトは、武蔵野美術大学の学生と他分野の学生、さらには社会人が協力し、創造的なアイデアを具体的なビジネスに展開することです。このプログラムでは、企業や他の大学との連携も積極的に進められており、異なるバックグラウンドを持つ人々と対話を重ねることによって、新たなビジネスの創出を目指しています。
このアプローチは、東京都のスタートアップ支援事業の一部であり、大学が地域社会とともに成長するための重要な施策となっています。
MAU SOCIAL IMPACT AWARDの開催と結果
今年が初開催となる「MAU SOCIAL IMPACT AWARD」には、なんと64組のエントリーがありました。その中から厳選された42組が最終プレゼンテーションに進むことができました。最終的には、15組が一次選考を通過し、その後、A・B日程に分かれて活動を開始しました。
最終プレゼンテーションでは、各受賞者が提案した独自のアイデアが全面的に発表され、多くの注目を集めました。
A日程の受賞者
- - グランプリ: 『Academimic〜研究活動の情緒的価値化サービス〜』
- 浅井 順也(会社員)、大田 菜緒(大学院生)
- 『#FFFusion〜大田区のクリエイターと工場をつなぐプラットフォーム〜』
- 『のびしろ荘〜一緒に育てるCO商いの実験場〜』
B日程の受賞者
- - グランプリ: 『万食旗〜ご褒美として食べる非常食〜』
- 坂本 真唯(学生)、佐々木 遼太(学生)、岸田 和佳奈(学生)、石田 健治(学生)
- 『刑務所はなくなるの?〜刑務所のこれから・そのあとをデザインする〜』
- 『超電子工作〜野生のプロトタイピング〜』
さらに、それぞれの受賞者には特別賞も授与され、業界のメンターたちによる支援を受けながら、次のステージへと進むことが期待されています。
今後のスケジュール
最終プレゼンテーションで選ばれた受賞者たちは、アクセラレーションプログラムに進むことが決定しており、アイデアの社会実装を試みます。彼らの成果は、来年12月中旬の「デモデイ」にて発表される予定です。
武蔵野美術大学のこの取り組みは、今後の社会を変革する可能性を秘めており、参加者たちの成長も期待されています。様々なバックグラウンドを持つ学生たちが生み出す新たなビジネスが、どのように社会に影響を及ぼすのか、今後の展開から目が離せません。