叡啓大学の伝統農業体験を通じた地域支援の取り組み
2026年6月7日、叡啓大学の学生たちが広島県安芸太田町に位置する井仁地区を訪れ、伝統的な農業の重要性を学ぶフィールドワークを実施しました。参加者には、HIGGINBOTHAM George准教授や10名の学生が含まれており、井仁の棚田での田植えを手伝いました。これは、近年高齢化と人口減少に苦しんでいるこの地域への支援活動の一環です。
井仁地区は山間に位置し、多くの美しい棚田が広がっています。特に、この棚田は「日本の棚田百選」にも選ばれており、観光資源としても知られています。しかし、近年では高齢化の進行に伴い、地域住民が減少し、伝統的な農業が維持することが難しくなっています。かつて200世帯があった村も、現在では約120人にまで減少し、住民のほとんどが60歳以上です。このような状況下、地域の住民は外部からの支援を必要としています。
井仁の棚田では、大型の農業機械が入り込むことができないため、作業はほとんどが手作業で行われます。70代を超えても畑仕事を続ける方々にとって、田植えは重労働です。今回のフィールドワークに参加した学生たちは、この地域における農業の実情を体験し、地元住民の手助けを通じて、伝統を守る大切さを学びました。
参加者たちは、梅雨の時期の雨の中で苗を植える作業を楽しみました。この日は広島大学の留学生やボランティアの方々も参加し、空気の清々しさと豊かな自然を感じながら、汗を流しました。作業の後には、村のコミュニティホールで地元の食材を使った昼食が提供されました。メイン料理のご飯には味噌汁が添えられ、ワラビやタケノコの山菜料理も味わいました。
昼食の後には、村内や周辺の森を散策する予定でしたが、雨の影響でその計画は変更されました。帰り際には、地元の方々から秋の収穫時期に再度訪れるようにとの暖かい招待がありました。参加した学生たちにとって、このフィールドワークは単なる農業体験以上の意味を持つこととなり、地域の人々との交流や文化理解が深まる貴重な機会となりました。
この活動を通じて、叡啓大学の学生たちは地域社会が直面している問題を実感し、これからの地域支援活動の重要性を考える良い機会となりました。最後に、このフィールドワークにあたって協力してくださった井仁地区の皆様と、旅行の手配を手伝ってくださった栗原さんに感謝の意を表します。