中高大連携協定の意義
第一工科大学(鹿児島県霧島市、学長:都築明寿香)は、2023年5月20日、鹿児島県立楠隼中学校・高等学校と新たな中高大連携協定を結びました。これは本学にとって初めての中学校との連携協定で、同時に県内では45校目となります。
この協定により、両校はさまざまな教育活動を共同で行っていくことを目的としています。特に、楠隼中学校・高等学校は、進学校としても知られ、中高一貫教育校として計画的な教育課程を展開しています。また、産業界や大学と連携することで、独自の「宇宙学」などの特色あるプログラムを提供し、「知」「徳」「体」を具えた全人教育を実践しています。
協定の内容
この協定の主な狙いは、中高大の連携を通じた探究活動の推進です。大学教員による授業支援や出張講義の実施、さらに教員向けの研修などを行うことで、中学生や高校生が大学の教育内容や進路について深い理解を得られるように努めていきます。
都築学長は、世界的視野を持つリーダー育成を重視しており、特にAI・データサイエンスの教育に関しては新たな取り組みを計画しています。来年4月からは男女共学化が進み、中学1年生から体系的にAIやデータサイエンスを学べるようにする方針です。
教育改革への取り組み
日本国内では、学校教育の改革が進行中であり、社会が求める人材の育成が急務とされています。第一工科大学は、エアラインパイロットや航空エンジニア、ICT・AI・データサイエンス、環境エンジニアリングに関する教育を通じて、時代のニーズに応える教育に積極的に取り組んでいます。
特に、文部科学省に認定された「MDASH教育プログラム」を通じて、全学生が数理やデータサイエンス、AIについて体系的に学ぶ体制を整えています。
楠隼中高等学校との連携
初の中高一貫教育校との連携がもたらす影響は非常に大きいと考えられています。大学の教員が中学生や高校生に直接関与することで、学習意欲を引き出し、進路活動を促進させる役割を果たします。
この連携を通じて、より多くの学生が大学の求める教育内容を理解し、さらなる知識を身につけることを期待しています。
鹿児島中央キャンパスについて
さらに、2026年4月には、新たに「鹿児島中央キャンパス」が開校予定です。このキャンパスでは、情報・AI・データサイエンスの学科が中心となり、宇宙データサイエンス分野も新設される見込みです。教育・研究・地域連携の拠点として機能し、地域社会に貢献することを目指します。
第一工科大学は、1956年に設立された都築学園グループの一環として、学生の個性を尊重し、人生を磨く教育を提供してきました。今後とも、地域と共に成長し続ける教育機関としての役割を果たしていくでしょう。