小牧市のダイキ精工が熊被害対策商品を開発
愛知県小牧市に拠点を置く航空金型メーカー、ダイキ精工が、熊被害の対策として新たにオリジナル熊鈴「DaiFeel」を開発しました。クマによる被害が年々増加しており、特にここ5年間は最悪のペースで報道されています。この現状を受け、ダイキ精工の代表、齋藤宏和氏が「私たちの技術を活かして協力できることはないか」と考え、約1ヶ月間の試作を経て完成しました。
鈴虫の音色を追求した熊鈴
「DaiFeel」は、航空部品製造で培った精密な加工技術を駆使して作られています。使用している素材は軽量で耐久性のある硬質アルミニウムであり、サイズは手のひらサイズの直径40mm、高さ60mm、重さはわずか35gです。同ブランドの特徴は、心地よい音色であること。一つ一つ丁寧に削り出し、音質を3700Hzから3800Hzに調整しています。これは、鈴虫の音域に近づけるための工夫です。
機能性が充実したデザイン
「DaiFeel」は、専用のカラビナが付属し、持ち運びにも便利です。そして、この鈴には消音機能が搭載されており、学校への登下校中や農作業時など、日常利用も可能です。「軽量かつ音量にもこだわり、遠くまでその音が届くように設計しました」と齋藤氏は述べています。さらに、風鈴としても使っていただけるよう、キャンプやアウトドアで使うためのカラビナや短冊のセットも用意されています。
このオリジナル熊鈴は、11月1日から予約販売がスタートし、早割によって最大20%オフで購入できる機会があります。クラウドファンディングのページは、
こちらから確認できます。クラウドファンディングは今年の12月30日まで実施され、その後の一般販売に向けて準備が進められます。加えて、熊被害に悩む地域には11月中に寄付も行う予定とのことです。
ダイキ精工の変革への取り組み
ダイキ精工は1973年設立以来、航空業界などで金型製造を手がけてきました。今年で創業50周年を迎えた同社は、新たな試みとしてコンシューマー向けの商品開発を進めています。これは「DAIKINEXT」という取り組みの一環として、より多くの人々に自社の技術を知ってもらい、地域に貢献していくことを目的としています。齋藤氏は「単なる金型だけでなく、消費者に開放された商品を透過して若い世代にも企業の価値に触れてもらいたい」としています。
特に、ITの活用が不可欠であり、同じ小牧市に拠点を持つプロジェクトチームと提携することで、広報活動や採用活動にも力を入れる方針です。地域全体の発展を見据え、ダイキ精工は新たな挑戦を続けています。
企業情報
- - 会社名: ダイキ精工株式会社(英語表記: Daiki Seiko Co., Ltd)
- - 設立: 1973年2月(昭和48年)
- - 所在地: 愛知県小牧市文津天王塚642-2
- - 電話番号: 0568-72-8660
- - ホームページ: daiki-seiko.co.jp
- - オンラインショップ: daiki-next.com
ぜひ、ダイキ精工の新たな挑戦「DaiFeel」に注目してみてください。