病院が地域の居場所に!こうのす共生病院の新たな挑戦
2025年8月23日、埼玉県鴻巣市にあるこうのす共生病院が、病院内部の売店スペースで「井戸端会議」を開催しました。このイベントは、医療法人社団鴻愛会が進める「ソーシャルグッドプロジェクト」の一環であり、病院を「家以外の居場所」として地域に開放する試みです。
井戸端会議の概要
井戸端会議は14:00から16:00まで行われ、地域住民や病院職員が参加。約10名の地域住民と4名の病院職員が集まり、リラックスした雰囲気の中で座談会を楽しみました。事前申込は不要で、参加費も無料というシンプルな形式で、訪れると誰でも気軽に立ち寄れる環境が整えられています。
当日は、地域の住民や患者、その家族がふらりと訪れ、お茶を飲みながらの会話に花を咲かせました。井戸端会議の本質は「診察でも介護でもない、ただそこにいていい」という安心感の提供にあり、参加者からは「病院なのに、話すだけで帰れるのが嬉しい」「話すことで心が軽くなる」などの声が寄せられ、交流が生まれました。
医療の枠を超えて
こうのす共生病院のソーシャルグッドプロジェクトリーダーである小西健治氏は、「もはや病院は単なる治療の場ではない」と語ります。病院は生活の一部であり、心の安らぎや社会的なつながりも重要です。患者が「家にいると誰とも話さない」と感じる中、このような場が必要とされています。
「井戸端会議」は、医療の枠を超えて、地域住民が集い、互いにサポートし合うための新しい形を模索しているのです。ここでは決められたプログラムはなく、参加者が自由に語り合える場とすることで、誰もが自分を受け入れてもらえる安心できる環境を目指しています。
病院の再定義
こうのす共生病院では、「治す場」から「つながる場」への転換に取り組んでおり、井戸端会議はその象徴的な活動です。医療者たちは、おせっかいな伴走者として参加者の思いに寄り添い、地域の孤立や不安の軽減に貢献しています。この取り組みは地域包括ケアの新しいモデルとして注目されており、今後も井戸端会議を定期的に開催し、地域の「居場所」として育てていく計画です。
未来への展望
こうのす共生病院が目指すのは、病院が地域の風景の一部となり、誰もが気軽に訪れることのできる場所になることです。医療と地域の距離を縮め、共生の実現に向けた日常を築いていくことが期待されています。今後の活動にも注目が集まります。
【本件に関するお問い合わせ】
こうのす共生病院 広報室
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公式サイト:https://kouaikai.jp/
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