ダイハツが新しい介護支援サービス「ゴイッショ」を神戸市と東海村で実施へ

ダイハツが推進する福祉介護サービス「ゴイッショ」

ダイハツ工業株式会社（以下、ダイハツ）は2025年11月4日から、兵庫県神戸市と茨城県東海村において福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」の実証実験を開始します。このサービスは、地域社会における少子高齢化や交通の不便さといった課題の解決を目指しており、これまでも香川県三豊市や滋賀県野洲市で運用されてきました。

神戸市における実証実験

神戸市にて行われる実証実験は、国土交通省が提唱する「交通空白」解消パイロットプロジェクト事業に選定されています。計画期間は2025年11月4日から同年11月28日まで。この期間中、地域の複数の通所介護施設が協力し、送迎業務を共同で行うことで業務の効率化を図ります。さらに、日中に遊休となる車両を活用し、高齢者の外出機会を創出しようとしています。

特に評価されるのは、参加者が健康増進や介護予防に貢献するイベントに参加できる点です。これらのイベントは、CSK株式会社と共同で開催され、地域の観光名所やリクリエーションに焦点を当てています。最終的には、社会全体のコミュニケーションや交流を通じて、心身の健康を向上させることが期待されています。

また、公益財団法人神戸国際医療交流財団が主導し、地域の交通事業者と連携して運行するため、地域住民にとって身近な存在になるでしょう。市内では、3法人3施設が参加し、2台の車両での運行が予定されており、約300人の送迎を目指しています。

東海村における実証実験

茨城県東海村でも同じく2025年11月4日から11月28日まで、共同送迎サービス「ゴイッショ」の実証実験が実施されます。こちらの目的は、通所介護施設における人材確保とその定着を図ることです。それにより、将来的には地域における高齢者の移動支援サービスを拡充していくことを目指します。

東海村でも、地域の交通事業者との連携のもと、運営主体としての役割を果たしており、初日から積極的にモビリティサービスを展開します。6法人6施設が参与して、4台の車両で朝夕、一定の曜日に昼間も運行予定。こちらでは、約850人の送迎を準備しており、この施策が地域の高齢者の生活をより豊かにすることが期待されています。

今後の展望

今回の２つの地域における実証実験を通じて、ダイハツは共同送迎サービスの可能性を検証し、様々な地域に即した運営体制や事業の成立性を評価します。ダイハツの目指す「ゴイッショ」は、福祉介護分野における地域課題の解決と持続可能なモビリティ社会の実現に向け、さらなる発展が期待されるサービスです。実証実験の結果を踏まえ、正式運行に向けた検討を進めていきます。

ダイハツは今後とも、地域社会に貢献する新しい価値を提供し続けることで、全ての人々が安心して暮らせる社会を望んでいます。

ゴイッショホームページ

らくぴた送迎ホームページ