2024年8月1日、株式会社全国試験運営センターは学内や社内試験を効率化し、受験体験を向上させるCBTサービス「NEXA×CBT」を導入します。
この新しいサービスは、株式会社イー・コミュニケーションズが提供する「MASTER CBT PLUS」と、受験者が自身のPCを利用できる不正防止機能「ULTRA GUARDIAN」を組み合わせたものです。近年、司法試験を筆記からCBT方式に切り替える方針が示されるなど、教育現場でのCBT導入が加速しています。特に、医学部を中心に大学内の試験がCBT形式で行われる動きが見られます。さらに、2027年度からは全国学力テストもCBTに全面移行する予定です。
アメリカでは、大学進学適性試験であるSATがデジタル試験に完全移行することが発表されています。このように、BYOD(自端末持参)方式を利用したCBTの導入は世界的にも広がりを見せています。
「NEXA×CBT」の最大の特徴は、受験者が持参したPCで試験を受けられることです。これにより、受験者は慣れ親しんだ環境で試験を行うことが可能となります。しかし、同時に不正行為やカンニングのリスクが懸念されます。そのため、「ULTRA GUARDIAN」を用いることで、受験中の不正を防ぐ仕組みが整えられています。
このアプリは、受験者が試験に関係のない資料を閲覧したり、インターネットを使用したりする行為を監視し、制御することで、試験の公正性を確保します。また、試験中の受験者の状況を記録する「Remote Testing」機能を併用することで、さらなる厳格管理が実現します。
技術的には「MASTER CBT PLUS」が負荷分散機能を持ち、同時に5,000人の受験が可能です。このように、大規模な試験でも安定した運営が期待されています。
今後大学や企業での導入を検討されている方は、全国試験運営センターまたはイー・コミュニケーションズまで問い合わせてみると良いでしょう。具体的な実施方法やサービスの詳細については、各社の公式ウェブサイトにて確認できます。
このように、「NEXA×CBT」は今までの試験制度に革新をもたらし、受験者にとって充実した受験体験を提供することを目指しています。重要な教育機関や企業において、この新しい試験システムの導入が進むことで、教育環境が一層進化することが期待されます。