パナソニックが開発した移動式瞑想体験車両「(MU)ROOM Ride」の魅力とは

パナソニックが開発した移動式瞑想体験「(MU)ROOM Ride」

近年、私たちの社会は急激な環境変化に直面しています。感染症の流行やデジタル化の進展、自然災害の頻発などがその要因です。こうした中で、心の健康を保つためのメンタルヘルスケアが重要な課題として浮上しています。この流れを受け、パナソニックは固定設置型のマインドフルネス体験施設「(MU)ROOM®」を開発しました。

そして新たに、チカビと関西イノベーションセンターが共同で、より多くの人々にこのマインドフルネス体験を届けるため、移動式のトラックに搭載された「(MU)ROOM Ride」を開発しました。このプロジェクトには、オフィスで働く人々や、趣味としてヨガやピラティスに取り組む人々、さらには旅行先で新たな体験を求める観光客といった、さまざまなターゲットが見込まれています。

マインドフルネスへのアプローチ

「(MU)ROOM Ride」は、マインドフルネスの体験を提供するために設計されています。車両内では、微細なミストのスモークが視覚的な環境を変化させ、瞑想プログラムに合わせた照明の調整や音響、生理的アロマの導入が行われます。これにより、訪れる人々は、リラックスした瞑想状態に誘導されるのです。

また、初心者でも気軽にマインドフルネスを体験できるよう、自動音声ガイダンスも用意されています。心拍数や呼吸を測定する計測器を使って、自分の瞑想の達成度を知ることができる「瞑想スコア」の算出も行われます。これにより、自身の成長を感じることができ、より深く瞑想に取り組むきっかけとなるでしょう。

独自の体験提供

「(MU)ROOM Ride」は、移動式のトラックでありながら、独自の瞑想体験をもたらすことを目指しています。屋外から始まり、前室を経て、瞑想室へと進むシームレスな動線設計により、日常の生活空間から瞑想へとスムーズに移行できます。これにより、参加者は特別な環境に身を置くことができ、新たなリフレッシュ体験が提供されています。