メタップスホールディングスが新たな採用モデルを導入
メタップスホールディングス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:山﨑祐一郎)は、2024年9月2日から新しいサブスクリプション型プランを取り入れることを発表しました。この取り組みは、フリーランスと企業のマッチングサービス「re:shine(リシャイン)」において、企業側に月額基本料が発生するモデルを導入するものです。これにより、企業はフリーランスの優秀な人材をより安定的に確保するための広告費用を捻出できる仕組みが整います。
新たな料金体系の設立
「re:shine」は、2019年にスタートしたフリーランスと企業のマッチングサービスです。これまでフリーランスには完全無料でサービスが提供され、企業はフリーランスの稼働に応じて5%の利用料がかかるビジネスモデルで運営してきました。しかし、約5年の運営の進展を受け、この度、企業に対するサービスの向上を図るために、月額基本料が発生するプランの整備が決まりました。
新しい料金体系では、基本的に「自社サービスプラン」が無料で利用可能です。さらに、「Plusプラン」では自由に案件を掲載できる特典があり、月額5万円で利用でき、加えてフリーランスの稼働に応じた利用料も発生します。
採用強化オプションの提供
特にスタートアップ企業を対象にした取り組みも行われます。現在、人材不足が深刻な問題となっている中、特にニーズが高いエンジニア職などにおいて、優秀な人材を確保することは非常に難しい状況です。そこで、メタップスはフリーランスを正社員として採用する「トランジション採用」に力を入れ、スタートアップへの支援を強化します。特に、この新たな採用モデルでは、フリーランスの中から正社員のポテンシャルがある人材を見つけ出すという戦略が取られます。
オプションとして、スタートアップ企業向けに採用強化のオプションも設けられています。このオプションは、通常10万円で提供されるもので、9月以降は30社限定で半年間、無料で利用可能です。このオプションには、プロジェクトのインプレッションを増やし、候補者に迅速にアプローチできる機能が含まれています。
フリーランスの無料利用を継続
特筆すべきは、フリーランスの方々が引き続きサービスを無料で利用できるという点です。この取り組みは、フリーランスの活用を推進する意図が強く、スタートアップ企業側もリスクを背負うことなく優秀な人材を見つける手助けを得ることができます。
トランジション採用: 新たな可能性の創出
「トランジション採用」は、単なる正社員採用とは異なり、フリーランスの中から潜在的な人材を見出すための手法です。これにより、より多くのスタートアップがフリーランスの人材をソリューションとして活用できるようになり、将来的には正社員へと移行する道も開けます。
メタップスホールディングスの今後
2023年にはMBO(マネジメント・バイアウト)を実施し、その結果社名変更や吸収合併を進め、テクノロジーを使った新たなビジネスの創出に向けて、積極的にクラウドやAIの分野でのインキュベーションを進めています。今回の新しい取り組みは、企業とフリーランスの双方に新たな価値を提供し、採用市場における変革を可能にする重要なステップとなるでしょう。フリーランスの活用がより広がり、業界全体の人材不足の解消にも寄与することが期待されています。