新たな挑戦:生分解性ポリエステル繊維『MildGeoCircle™』
最近、環境問題への関心が高まる中、総合繊維メーカーのKBセーレン株式会社が新たに開発した生分解性ポリエステル繊維『MildGeoCircle™』が注目を集めています。これは、地球環境に優しい持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩と言えるでしょう。
KBセーレンの取り組み
KBセーレンは、環境保護の理念として『BlueMessage®』を掲げ、様々な取り組みを行っています。具体的には以下のような活動があります:
1.
地球温暖化対策: 省エネルギーを推進し、CO₂の排出量を削減。
2.
循環型社会の形成: リデュース・リユース・リサイクルの実践。
3.
汚染と生物多様性: 有害物質の排出削減と有害物質フリー製品の開発。
4.
次世代素材の開発: リサイクルポリエステル繊維や微生物による分解特性を持つポリ乳酸繊維などの新素材を生み出しています。
『MildGeoCircle™』の特長
『MildGeoCircle™』は、通常のポリエステルと同様の物性を維持しながら、生分解性を持つポリエステル長繊維です。この繊維はKBセーレンが独自に開発したポリエステルチップから一貫生産されています。
具体的な特長
- - 物性維持: 持続的な強度や耐久性を持ちながら、生分解する。
- - バリエーション豊富: 独自のチップにより、様々なフィラメントの形状や繊度に対応可能。
分解性について
埋め立て環境下での分解テストでは、135日で約27%の生分解が確認されています。今後も長期的な分解性のテストが進められています。
今後の展開
『MildGeoCircle™』は2022年4月に発売を予定しており、自動車資材、産業資材、衣料資材など多岐にわたる用途での活躍が期待されています。初年度売上目標は1億円、3年後には5億円を見込んでいます。このように、KBセーレンは環境に配慮した素材を通じて新たなビジネスモデルを築き上げ、持続可能な社会の実現へと貢献していく姿勢を示しています。
KBセーレンは、環境と経済の両立を図るための素材開発を進めており、今後も新たな製品が市場に登場することでしょう。サステナブルな未来に向けて、企業の役割がますます重要になる中、KBセーレンの取り組みは強い注目を浴びています。
お問い合わせ
【会社名】KBセーレン株式会社
【代表取締役社長】寺前勝基
【所在地】大阪府大阪市
【電話】06-6345-5454
【メール】
[email protected]
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KBセーレンは、現代の環境課題に応えるために積極的に取り組んでいます。今後の展開に大いに期待が寄せられます。