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日本化薬のドローン向け緊急パラシュート実証実験

日本化薬株式会社は、自社開発の産業用ドローン向け緊急パラシュートシステム「PARASAFE®︎」の実証実験を実施しました。この実験では、ドローンが飛行中に緊急降下する場合の安全装置としてのパラシュートがどの程度有効であるかを確認しました。

実施概要

• - 実施日: 2021年10月26日（火）
• - 実施時間: 09:00〜17:00
• - 実施場所: 兵庫県養父市八鹿町小山のつるぎが丘公園グラウンド

この実験は、今後のドローンの利用が進む市街地などでの安全確保が目的です。緊急時のパラシュートシステムが実証されることで、ドローン運用への信頼が向上し、普及が期待されています。

実験の手順と結果

実験は以下の手順で行われました：
1. ドローンを離陸地点から離陸させ、高度約40mでホバリング。
2. 意図的にモーターを停止し、パラシュートを作動。
3. ドローンがパラシュートによって安全に降下。
4. 降下後のドローンを写真撮影し、降下前と比較。

実施結果

実験の結果、パラシュートの作動によってドローンの降下速度が著しく減少しました。具体的なデータでは、パラシュートを使用した場合としなかった場合で、ドローンの落下速度には大きな差があることが確認されました。パラシュートの効果により、衝突時の衝撃が最小限に抑えられ、ドローンとその搭載物への損傷がほとんどありませんでした。この成功は、ドローンが公共の場で使用される際に非常に重要な技術であることを示しました。

写真を通じて、パラシュート降下後のドローンに目立った破損がないことも確認され、特にデリケートな部品であるプロペラも損傷なく再利用可能でした。バッテリーも異常がなく、安全に運用できる状態が維持されています。

実証実験の重要性

この実験に参加した関係者は、Japanese Chemical Co.のセイフティシステムズ事業部の濱田室長や、養父市長の広瀬氏によってもその重要性が指摘されました。特に、飛行中の故障リスクが及ぼす影響を軽減するためにも、パラシュートシステムの実用化は非常に重要だとされています。これにより、ドローンを利用したサービスがより安全に行えるようになり、将来の航空産業における発展に寄与することでしょう。

「PARASAFE®︎」について

緊急パラシュートシステム「PARASAFE®︎」は、ドローンが不具合を起こした場合に備え、瞬時にパラシュートを展開させることができる装置です。日本化薬がこれまでの火工品技術を活用して開発されたこのシステムは、2021年12月に販売される予定です。産業用ドローンにおける安全性を高めるための重要な一環となっています。

今後も、日本化薬株式会社はドローン業界のさらなる進展に寄与していくことを目指しており、新しい技術の導入と実証を進めることで、産業全体の安全性を確保していくことでしょう。期待されるドローンの未来を見越し、さらなる発展に向けた取り組みが続くことに注目が集まっています。

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