医療DXと生成AIの最前線
医療業界が抱える課題は多く、効率的かつ質の高い医療提供が求められています。特に、診療業務の効率化は、医療従事者の負担軽減や患者へのサービス向上に直結する重要なテーマです。そんな中で期待されているのが、生成AIの技術です。
キヤノンITSメディカルの取り組み
東京都品川区に本社を置くキヤノンITSメディカル株式会社は、2025年11月に開催される「第45回医療情報学連合大会」に出展します。ここで、同社は病院向けの電子カルテシステム「PrimeKarte」を通じて、生成AIを活用した診療業務の改革を提案します。特に、電子カルテの使いやすさと、業務のストレス軽減のポイントに注目が集まることでしょう。
出展の目的は、これまでのノウハウを生かし、病院向けに最適な医療情報システムを提案することです。この大会では、医療従事者が生成AIを活用することで、どのように業務効率を向上させられるかを具体的に示す予定です。
大会の概要
第45回医療情報学連合大会は、2025年11月12日(水)から11月15日(土)まで、兵庫県姫路市のアクリエひめじにて開催されます。この大会は、医療情報学界の研究成果や技術を集結し、医療従事者同士の交流を促進するための学会です。
キヤノンITSメディカルは、11月13日から15日の間に企業展示を行い、医療関係者だけでなく一般の方々にもその取り組みを知ってもらう機会を提供します。展示ブースは1階の展⽰場ブースNo.52に設置されています。
目玉製品の紹介
電子カルテ「PrimeKarte」
「PrimeKarte」は、使いやすさに重点を置いた電子カルテシステムです。医療現場での運用をスムーズにするため、優れたレスポンスと業務ストレス軽減を実現しています。また、地域医療連携システムとも簡単に接続できるため、医療の質向上にも寄与します。特に、生成AIとの連携による文書作成支援が強化され、医療現場での業務効率化が図れる点が注目されています。
医療クラウドサービス「Medical Image Place」
このサービスは、モバイル端末を利用してクラウド経由で医用画像を参照することができるもので、医療従事者は外出先でも簡易的に画像にアクセス可能です。この仕組みによって、医療機関内の他の医療従事者とのコミュニケーションを円滑にすることが期待されています。
まとめ
キヤノンITSメディカルの展示は、ただの技術の紹介にとどまらず、生成AIを活用した医療DXによる業務改革を通じた新しい医療の形を提示します。この取り組みが、医療現場にどれほどの変化をもたらすのか、今後の展開が楽しみです。医療業界の改革に向けた、一歩踏み出した取り組みをぜひ直接体験してみてください。