日本メドトロニック、2025年度グッドデザイン賞4製品受賞
日本メドトロニック株式会社が、2025年度のグッドデザイン賞で4つの製品を同時に受賞したという嬉しいニュースが届きました。この受賞は会社の歴史の中で初めてのことであり、その成果は医療従事者や患者のニーズに基づいた優れたデザインと技術が誠実に反映された結果です。
受賞製品の紹介
受賞した製品は次の通りです:
- - Aurora EV ICD™ MRIデバイス
- - Epsila EV™ MRIリード
- - Onyx Frontier™ コロナリーステント
- - Evolut™ FX+ 経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)用デバイス
- - PROPEL™ 鼻腔内ステント
各製品の特長を詳しく見ていきましょう。
1. Aurora EV ICD™ MRIデバイスおよびEpsila EV™ MRIリード
このシステムは、心室細動や心室頻拍による突然死のリスクを抱える患者に対する植込み型除細動器です。従来の経静脈ICDとは異なり、肋骨下にリードを留置する画期的なアプローチを採用することで、患者の負担を大幅に軽減します。これは血管内のリードが不要であるため、合併症のリスクを抑えることができます。
グッドデザイン賞の審査員は、これら製品の革新性と患者への配慮を高く評価しました。特に、日本人の体型にもフィットするデザインが称賛され、医療現場での実用性が感じられます。
2. Onyx Frontier™ コロナリーステント
Onyx Frontierは、冠動脈疾患の治療に対応した内視鏡ステントで、屈曲や石灰化に対応できる柔軟性と強度を持っています。このステントは、薄さと強さという相反する要求を独自の技術で実現し、治療効果を向上させることが期待されています。また、極小血管に対する対応ができる2.0mm径が、日本国内で唯一の提供となっています。
3. Evolut™ FX+ 経カテーテル的大動脈弁置換術用デバイス
この製品は、重度の大動脈弁狭窄症患者に向けた経カテーテルデバイスです。従来型のバルブ性能を維持しつつ、新しいフレームデザインにより冠動脈アクセスをより容易にしています。患者の安全性を高めるだけでなく、医療従事者の作業効率にも寄与する期待が込められています。
4. PROPEL™ 鼻腔内ステント
最後に、PROPELは副鼻腔手術後に使用されるステロイド溶出型生体吸収性ステントです。副鼻腔の開存性を保ちながら、約30日間ステロイドを放出し続け、再発リスクを低減します。この技術は慢性副鼻腔炎の患者の術後管理において極めて重要な役割を果たすことが期待されています。
グッドデザイン賞とは
1957年に創設されたグッドデザイン賞は、日本国内外の優れたデザインを評価し、プロモーションする活動です。毎年、多くの企業が参加し、受賞した製品には「Gマーク」が授与され、デザインの優れた作品として広く知られています。
日本メドトロニックの受賞は、同社の『人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす』というミッションのもと、デザインと技術を結集した成果です。今後も同社が提供する医療技術やサービスを通じて、人々の健康と幸福に貢献することを期待しています。
詳しい受賞製品の情報は、グッドデザイン賞の公式ウェブサイトをご覧ください。