地域の海の恵みを学ぶ素晴らしい体験
2023年12月5日、島根県雲南市木次町にて、地域の児童たちが焼きサバずしの調理を通じて、豊かな海の食文化に触れる特別なイベント『日本さばける塾 in しまね』が開催されます。このイベントは、一般社団法人海のごちそう推進機構と海と日本プロジェクトinしまねの共同開催により行われるもので、地元の小学校5年生たちにとって、魚をさばく貴重な体験となります。
日本さばける塾は、魚をさばく楽しさを広めることを目的としており、子どもたちが自ら手を動かしながら、魚を加工し、最終的には郷土料理を完成させるまでの過程を学びます。このような実践的な体験は、単なる料理教室とは一線を画し、地域の食文化を直接体験する素晴らしい機会です。
焼きサバずしの魅力とは?
木次町の名物である焼きサバずしは、新鮮なサバを具材にした伝統料理です。イベントでは、まず、参加する小学生26名が、藤原智三氏(割烹・仕出し田丸屋代表取締役)の指導の下、サバを三枚おろしにする実習を行います。このプロセスは子どもたちにとって、初めての体験であるため、興奮と期待が交錯する瞬間です。
サバをさばいた後は、フライパンで焼く作業に移ります。通常のグリルとは異なり、家庭でも簡単にできる方法を学ぶことで、日々の食卓にも取り入れやすくなります。焼き上がったサバは、その後、すし飯と混ぜ合わされ、いよいよ焼きサバずしが完成!子どもたちは、単に料理を学ぶだけでなく、海の恵みを感じ、食の大切さについても考える良いチャンスです。
未来を見据えた海への意識を育てる取り組み
今回の『日本さばける塾 in しまね』は、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として実施されます。地域の海を大切にし、その恵みを次の世代へと引き継いでいくための活動であり、子どもたちに海の現状や環境問題についても考えさせる良い機会でもあります。このイベントを通じて、参加した児童たちが自らの手で焼きサバずしを作ることで、食材の大切さや海の恵みに感謝し、地域文化を守るという意識を育むことが目的です.
多くの方々の支援の下、未来の海を守る活動が続けられることが期待されています。イベントは、地域のコミュニティに深く根ざしており、参加者を含む皆さまにとっても、学びの場となることでしょう。
今後の展開
2025年度には、青森、宮城、富山、石川、千葉、静岡、岐阜、島根、愛媛、長崎の10エリアでも開催される予定です。地域ごとの特色を活かしながら、多くの人に魚の大切さを伝えていく活動として、非常に期待されています。今後も、このようなイベントに参加することで、子どもたちは自らの手で食文化を学びながら、海の豊かさを感じ、多様な食生活を楽しむ力を身につけていくことでしょう。
この特別な体験を通じて、木次町の児童たちが日本の海の恵みを体感し、豊かな未来へとつながっていくことを願っています。