障がい児を育てる母親が抱える「働きたい」との葛藤
日本には、障がい児を育てるお母さんがたくさんいます。その数は2017年時点で約67万人に上ると言われています。しかし、驚くべきことに、その内の約30万人が「働くことができない」状況にあります。この数字は、育児をしながら働きたいという希望を持つ約17万人のお母さんが含まれており、実に4人に1人が「働きたくとも働けない」ジレンマに陥っているのです。
この状況を考慮すると、障がい児を育てるお母さんたちの正規雇用率や非正規雇用率は、健常児を育てるお母さんたちに比べて20%以上も低いというデータがあります。これには多様な理由が存在しますが、何よりも家庭と仕事を両立させるための支援が不足していることが大きな要因です。
Hito Rehaの取り組み
この課題に取り組むNPO法人Hito Rehaは、「働きたくても働けない」お母さんたちのために新しい仕組みを作ろうと動き出しました。
Step1: 相談する、仲間をつくる
最初のステップでは、困難を感じている母親たちが気軽に相談し、同じ境遇の仲間と出会える場を提供しています。孤独な育児の中で、共感し合える仲間と繋がることは非常に大切です。
Step2: 育児と仕事の両立チャレンジ
次のステップでは、実際に育児と仕事を両立させるためのチャレンジを始めています。この試みは、すでにいくつかの母親たちによって実現され、彼女たちは自分自身の仕事への誇りを取り戻しています。「家庭で笑顔が増えました」「子どもから“働いてるお母さんすごい”と言われた」といった声が寄せられ、育児と仕事の両立ができる喜びが広がっています。
Step3: 自分らしく育児と仕事を両立
今後は、この取り組みを通じて、母親たちが自分らしく育児と仕事を両立できる環境を整えていく計画です。
多様なセクターとの協働
Hito Rehaは一社だけではなく、さまざまなセクターと連携しながら、全体で約17万人の雇用を支える環境を構築することを目指しています。特に、宮城県と協力し、現状調査や評価システムの整備を進めています。この長い道のりには、行政や企業との協力が不可欠です。
参加の呼びかけ
「April Dream」は、企業の夢を広めるプロジェクトですが、私たちもこの課題解決に向けての熱意を持っています。興味のある方々には、ぜひこの活動にJOINしていただき、共に「働きたい」という希望を形にしていく手助けをお願いしたいと思っています。
詳しい情報や参加方法については、Hito Rehaのオンラインストアをご覧ください:
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