椎葉村初開催！交換日記で出会う新しい婚活キャンペーン「結日記」

九州地方、宮崎県の椎葉村で新たな婚活キャンペーン「結日記」が始まります。この取り組みは、顔も名前も知らない男女が手書きの交換日記を通じて出会うユニークなスタイルで、驚くべきカップル成立率50％を誇ります。少子高齢化が深刻な現代、地域の人口減少を食い止めるため、自治体が婚活支援に力を入れています。その中で、一般的な婚活イベントとは一線を画すこのプロジェクトが誕生しました。

「結日記」は、もともと2018年11月に茅野市で開始された試みを基にしていますが、今回は九州地方の新たな舞台として椎葉村にて初めての開催が決まりました。このキャンペーンは、SNSなどで簡単に情報が伝達される現代の生活様式とは対照的に、手書きの日記を通じてお互いの内面に焦点を当てるという新たな出会いの形を提案しています。

「結日記」の仕組みとは？

この婚活の流れは非常にシンプルですが、奥深いものがあります。まず、椎葉村在住の独身者と村外在住の独身者が参加を募集され、プロフィールや希望に基づいてマッチングが行われます。相手を特定できる情報、つまり本名や写真、SNSアカウントは開示されません。そのため、参加者たちはより自由に自分を表現しながら、日記内に記された情報を通じて相手を知ることになります。

参加者にはオリジナルの日記帳が配布され、日記には似顔絵を描き込んだり、自身の人生の出来事を振り返るグラフを作成したりと、様々な形で自分を表現し、想像力を働かせることが求められます。交流は郵送で行われ、椎葉村の役場が仲介役を務めるため、参加者同士は顔や本名などのプライベート情報を知らずに、お互いに距離を縮めることができます。

日記をやり取りし、最終的にお互いに会いたいと思った場合は、日記の中に会いたい日を記入し、その場所は椎葉村内の名所に設定されます。このプロセスは、相手に対する敬意とドキドキ感を生む非常に素敵な演出です。

椎葉村の魅力とは？

宮崎県椎葉村は、九州中央山地の中心に位置する小さな村で、最大の面積を誇ります。人口は約2600人で、伝統的な文化を大切にしながら暮らしています。この地域は「日本で最も美しい村」連合に加盟し、世界農業遺産にも登録されています。自然豊かな風景と人々の温かい助け合いの精神が魅力です。

交通の便は決して悪くなく、最寄りの空港から車で約2時間の距離にあります。また、全戸光ファイバーが整備されているため、通信インフラも充実しています。最近では、都市部からの移住者にも注目されており、地域の豊かな自然と人間関係の重要性が再認識されています。