ON GROUPとDYM、新たな福祉の形を提案
2024年9月、株式会社ON GROUPは株式会社DYMと共同で「全世代福祉事業本部」を設立し、全世代を支える新しい福祉インフラの構築に乗り出しました。東京都千代田区に本社を置くON GROUPの代表取締役、岩尾マリン氏によると、今回の取り組みはスポーツとエンターテインメントの要素を取り入れ、福祉を「支えられる場所」から「可能性が開かれる場所」へと変えていくことを目指しています。
ダンス特化型放課後等デイサービスの展開
この新事業の第一弾として、DYMが擁するプロダンスチーム「DYM MESSENGERS」によるダンス特化型の放課後等デイサービスが全国規模で展開される予定です。これは単なるダンススクールではなく、子どもたちに身体を通じて自己表現を学ばせ、成長の手助けをする場として機能します。プロのダンサーが直接教えることで、子どもたちには「見て、真似て、できた!」という成功体験を積むことができ、その結果、自己肯定感が高まります。
社会課題の同時解決
このプロジェクトでは、発達に支援が必要な子どもたちを支える福祉と、スポーツ・エンターテインメント業界のプロフェッショナルたちのセカンドキャリアを両立させることが重要です。プロのアスリートやダンサーが子どもたちの指導を通じて新たなキャリアを築きつつ、地域社会に対しても貢献する仕組みを構築します。ON GROUPとDYMは、これによって有意義な「恩の循環構造」を実現しようとしています。
身体表現がもたらす療育的効果
「DYM MESSENGERS」を中心としたダンスプログラムには、療育の中核に必要な要素が詰まっています。「見る」「真似る」「身体をコントロールする」「自己を表現する」といったダンスの根本的な動作が、発達を支援するプロセスと非常に親和性があります。子どもたちは、自分自身の表現を通じて他者との違いを認め合い、感情を伝える新しい手段を身につけることで成長していきます。
参画型の運営モデル
この新しい福祉の形では、福祉の専門知識がない企業でも参画できるモデルが構築されています。プロデュースをON GROUPに委託することで、参画者は地域社会における経営判断に集中でき、法制度に基づいた安定した基盤を持つことが可能です。これにより、多くの法人や個人が地域貢献に参画できる道が開かれます。
ON GROUPとDYMの役割分担
ON GROUPは福祉事業の開設や運営に関する専門知識を提供し、DYMはアスリートや指導者、行政との連携を担います。この二社の専門性を融合させることで、より多様な福祉事業のモデルを生み出すことが期待されています。
将来の展望
今後、このダンス特化型放課後等デイサービスは、サッカーなど他のスポーツ分野へと領域を広げ、児童福祉から高齢者福祉までを網羅する「全世代福祉事業」に進化していく予定です。ON GROUPとDYMは、福祉を社会の周縁から中心的インフラへと引き上げる挑戦を続けています。
「福祉は社会の中心に置かれるべき光」と語る岩尾氏は、このプロジェクトが持つ力を信じています。今後、どのような形で福祉が発展していくのか、ますます目が離せません。