魅力的なキャリアの形成を目指して
アデコ株式会社、イオン株式会社、シチズン時計株式会社、パナソニックコネクト株式会社、ルネサンスの5社が合同で推進する「クロスメンタリング」は、企業横断型のキャリア支援プログラムです。これは、メンターとメンティーを異業種同士で組み合わせることで、それぞれが持つ視点や経験を交差させ、参加者のキャリア形成をサポートしようという試みです。
このプログラムは昨年度に経済産業省の「企業横断型メンタリングプログラム」が起点となり、特にアデコ、パナソニックコネクト、ルネサンスの3社が中心となって始まりました。参加者からは、メンターとの対話を通じて自己の成長を感じる声が多く寄せられ、異業種間の刺激的な関わりが良い方向に作用したことが示されています。
プログラムの目的
その目的は、主に以下の3点に集約されます。
1.
キャリア開発の支援:上司以外の人からのアドバイスを通じて自己理解を深め、自律したキャリア形成を促進します。
2.
視野の拡大:メンターとメンティー間の交流から、新たな学びや成長機会を得ることが期待されています。
3.
リーダー育成:次世代リーダーとなるべき女性の成長を尾追い、企業内の女性管理職比率を向上させることが狙いです。
活動の展開
本プログラムは、7月24日にキックオフした後、約7ヶ月間にわたるメンタリングセッションや中間報告会が予定されています。各社から2名ずつ選出されたメンター(部長クラス以上)とメンティー(課長クラス)合計20名が、異なる視点やスキルを持ち寄ることで、相互に学びます。キックオフミーティングでは、参加者同士の顔合わせが行われ、パンナーソニックの山口有希子氏から参加者への激励がありました。
各社の展望や期待
- - アデコ:DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)を推進し、多様性豊かな企業文化の実現を目指しています。昨年度のポジティブなフィードバックを受け、今年は5社での拡大に喜びを感じています。
- - イオン:日本一女性が働きやすい環境を目指し、異業種の知見を活かしてさらなる成長を図ります。
- - シチズン時計:社員の多様性を重視し、特に女性幹部同士のネットワーキングを通じてさらなる支援を行います。
- - パナソニック コネクト:性別に関係なくすべての社員が活躍できる環境の整備に力を入れ、2035年に女性管理職比率30%を目指します。
- - ルネサンス:多様な人材との関わりが何よりも大切であると認識し、参加者が新たな視点を持ち帰れることを期待しています。
キャリアの形成は、環境のみならず人との交流や学びからも大きく影響を受けるものです。この「クロスメンタリング」を通じて、参加者が自己成長を実感し、多様な価値観を吸収する場が提供されることに、今後の展開に注目が集まっています。