世界初の国産大麦100%を使用した純麦酒《800 大麦〈天盃〉》が登場

世界初の純麦酒《800 大麦〈天盃〉》が登場

2025年12月11日、株式会社LINNÉと株式会社天盃が共同開発した国産大麦100%の醸造酒《800 大麦〈天盃〉》が全国で販売開始される。これは世界初の試みで、現代日本酒技術を取り入れた新しいお酒として注目を集めている。

醸造技術の融合

LINNÉの発酵技術と天盃の大麦の専門知識を融合させたこのお酒は、ビールやウイスキーの原材料として人気の高い大麦に新たな価値を見出したものだ。大麦は世界中で親しまれている素材であり、その特性を活かした純麦酒の誕生は、日本酒業界に新しい風を吹き込むことが期待されている。

ジャパンテイストの未来

大麦からつくる旨味は通底しつつも、クリアな酸味と繊細な甘みが調和した、この酒の味わいはまさに革新的だ。スミレやラズベリーを想起させる香りに仕上げられており、軽快なトーンから深みある余韻へ環境する多層的なテイストは、国内外のグルメシーンでも注目を集めるだろう。

実際に《800 大麦〈天盃〉》を試飲した酒類の専門家たちも、そのクオリティの高さを称賛している。この純麦酒は、今後の食文化との新しいペアリングの可能性を引き出すことが期待されており、特に高級レストランでの新しい料理との組み合わせが楽しみだ。

発売概要

販売は一般のお客様向けにオンラインショップで開始され、酒販店や飲食店向けの販売も進められている。それぞれの購入方法は、12月18日から順次発送が開始されるにあたり、白麹を用いた純白のビジュアルと相まって多くの人の目を引くだろう。希望小売価格は税別で4,500円という設定で、クオリティを考慮すれば妥当な価格だ。

未来を見据えた酒造り

この酒は、2024年にユネスコ無形文化遺産として登録された「麹を用いた日本の伝統的酒造り」の背景に位置づけられている。日本酒業界は、原料米の高騰や収量不足という課題に直面しており、LINNÉはこれを機に原料の多様化と持続可能なものづくりを推進する重要性を認識している。この取り組みによって、発酵文化の未来を形作ることを目指している。

まとめ

天盃の四代目蔵元、杜氏である多田格氏は「この酒が新たな一歩と成り得ることを願っています」とコメントしており、同時に未来の酒造りの可能性を広げるまさに画期的な存在となる。

これからの食の未来において《800 大麦〈天盃〉》は重要な役割を果たすことになるだろう。麹文化の革新に向けたこの挑戦は、今後も期待が高まる。具体的な発展を見守りつつ、多くの人々にこの新しい純麦酒を楽しんでいただきたい。