青森県の漁業守る!ドローン利用の密漁対策
青森県の蓬田村と東通村で、ドローンを使った密漁対策が強化されています。特にアワビの漁獲が特に問題視されるこの地域では、ドローン導入による新しい監視システムの構築が進んでいます。これにより、漁業権が侵害されるリスクを減少させることを目指します。
講習会の概要
蓬田村漁業協同組合の取り組み
2023年11月24日、蓬田村の漁協組合員を対象に、無人航空機操縦士の資格を取得するための講習が行われました。この講習は、日本財団の支援によるもので、漁業権の保護を目的としており、具体的な内容は以下の通りです。
- - 日時: 2023年11月24日(金)13:00~16:00
- - 内容:
- 13:00~14:00 座学
- 14:10~15:10 実技
- 15:20~16:00 検証飛行・運用訓練
この講習では、漁業協同組合の職員と合計約20名の受講者が、ドローンによる密漁監視の技術を学びます。座学では基本の操縦方法を学んだ後、実技を通じて実際にドローンを操作。最終的には蓬田村の海域における密漁防止を図る際に、効果的に運用できる能力を身に付けます。
密漁の実情
東通村のアワビ漁
続いて、11月27日には青森県東通村の小田野沢漁港にて、ドローンを用いた夜間の密漁対策の実証実験が行われました。アワビの密漁が大きな社会問題となっており、特に夜間の漁港への侵入が問題視されています。
現在、漁村では監視カメラ設置を進めていますが、カメラの劣化や撮影精度の低下が課題。今回は新たに導入されたドローンと連携した監視システムを試験的に運用し、次世代の密漁対策として実証実験に臨みました。
- - 日時: 2023年11月27日(月)16:30~18:00
- - 内容:
- 16:30~17:00 概要説明
- 17:00~18:00 実証実験
この実証実験では、レーダーやカメラを使った地上からの監視とドローンでの空からの監視を具体的にどう連携させ、密漁者の侵入を未然に防ぐかを検証しました。具体的には、遠方から出航する船をモニタリングし、所定位置に到達した際にその位置を確認して、不審船をカメラで撮影するプロセスを行います。
未来の漁業を守るために
ドローン技術の導入により、青森県の漁業は新しいステージを迎えています。これらの取り組みは、漁業権を守るだけでなく、地域の経済の安定にも寄与することが期待されています。技術の進化が地域の課題解決をどう進めるのか、今後の動向から目が離せません。引き続き、青森の漁業を支えるこれらの活動に注目していきたいと思います。