エプソン、TICAD9でセネガルと4件のMOUを締結
2023年8月20日から22日の間、パシフィコ横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)において、セイコーエプソン株式会社は、セネガル政府およびアフリカの民間企業と計4件の基本合意書(MOU)を締結しました。
MOU締結の背景
エプソンは、教育と農業の分野でのプロジェクターを使った実証活動を通じて、開発途上国における教育や農業の現状を改善するための取り組みを進めています。特に、地域や社会の特性による学びの格差を解消することに注力しています。今回の協定は、2022年から開始された活動の延長線上に位置付けられ、持続可能な社会の実現を目指したものです。
MOUの内容
1.
小規模農家向けデジタル営農指導に関するMOU
この合意は、サブサハラアフリカ地域において、小規模農家の生産性向上を目指すものです。プロジェクターを用いたデジタル技術による指導モデルを考案し、実証を行うことで、農家の経済的な安定を図ります。
2.
教育改革に向けた実証事業に関するMOU
セネガルでは、子どもたちの教育環境の悪化と高い留年率という課題に直面しています。この合意により、ICT教材やプロジェクターの活用によって、教育の質や学習機会を向上させることを目指します。
3.
農業技術普及と研修に関するMOU
農業分野で求められるスキルや知識の普及を目的としたこの合意では、プロジェクターを用いた研修と情報共有の有効性を検証することになります。
4.
職業訓練強化に関するMOU
職業訓練の取り組みにおいてデジタル技術の活用を探求し、映像教材やプロジェクターを用いて若者のスキルを育成し、雇用の機会創出を図ります。
今後の展望
エプソンは、これらのMOUを基に、地域の社会課題の解決を目指し、持続可能な地域社会の実現に向けた事業モデルの創出を進めていく予定です。さらに、地域連携を強化し、持続可能で心豊かな社会の構築に寄与することを目指します。
日本貿易振興機構(JETRO)の提供による情報も引用しながら、この取り組みが長期的な成果を生み出すことを期待しています。今後の進展に目が離せません。