サステナブルファッションの新たな幕開け!「さすてなぶるファッション® アワード」第4回受賞者発表
群馬県前橋市に拠点を置くFashionStudies®が主催する「さすてなぶるファッション® アワード」は、2020年から始まり、毎年サステナブルなファッションを推進する「ひと」と「コト」を表彰しています。今年も多くの候補者の中から、心温まる受賞者たちが選ばれました。今回は、受賞者である伊藤卓哉さん(yoccatta TOKYO/ku:ya design)とグリーン・オンワード(オンワード樫山)の活動に迫ります。
受賞者紹介
ひと部門:伊藤卓哉さん
伊藤卓哉さんは、9年間にわたりエシカルなファッションプロダクトの展開に取り組んできました。長崎県生まれで、桑沢デザイン研究所を卒業後、三宅デザイン事務所・ISSEY MIYAKEで服飾デザイナーとしてのキャリアをスタート。その後、2000年に独立し、kazya designを立ち上げました。特に注目されるのは、廃棄エアバッグを利用したブランド「yoccatta TOKYO」です。伊藤さんは、自動車解体業界と連携し、廃材のアップサイクルに挑戦。「ファッションとして喜んでもらえるのか?」という問いを常に追求し続けています。彼の作品は、単なるファッションアイテムではなく、環境への配慮が込められたメッセージでもあります。
受賞コメントでは、「この素晴らしい賞をいただけて非常に光栄であり、感謝の気持ちでいっぱいです」と伊藤さんは語りました。彼の活動は、スタイリッシュでありながら、持続可能性への意識を持った革新的なものです。
コト部門:グリーン・オンワード
コト部門での受賞は、グリーン・オンワード(オンワード樫山)が受けました。彼らは、2009年から「オンワード・グリーン・キャンペーン」を通じて、自社製品のリユース・リサイクルに取り組んできました。その取り組みの一環として、新たなプロジェクト「アップサイクル・アクション プロジェクト」を始動し、衣料品の循環における成果をあげています。担当者の山本卓司さんは、「私たちの活動を通じて、ファッション業界全体がリユースの重要性を認識し、広めていくことを目指します」と述べました。
トークイベント開催
また、受賞者の伊藤さんが登壇するトークイベント「さすてなぶるファッション® 013ラグジュアリーと廃材」が2024年8月2日(金)に開催されます。このイベントでは、伊藤さんが自身の経験をもとに、サステナブルファッションの可能性について語ります。参加方法は、オンラインまたは会場での参加が可能です。
まとめ
「さすてなぶるファッション® アワード」は、サステナブルファッションの未来を切り開く重要な場であり、受賞者たちの活動は、多くの人々に刺激を与えています。彼らの理念に触れ、ファッションを楽しむことが、環境に優しい選択につながることを期待してやみません。今後も引き続き、ファッション業界全体でリユースやリサイクルが推進されることを願っています。ファッションを通じて環境問題に目を向ける新たな流れが、これからの時代のトレンドとなっていくことを期待しています。