オムロンが世界高血圧デーに寄贈する血圧計
2023年5月17日は、世界高血圧デーです。この日を祝うために、オムロン ヘルスケア株式会社は国際高血圧学会が主催する啓発キャンペーン「May Measurement Month」(MMM)に協賛しています。MMMは、高血圧や循環器疾患の認知を高めるためのグローバルな取り組みであり、今年は特に注目されています。オムロンは、AIを駆使した次世代アルゴリズム「Intellisense AFib」を搭載した血圧計や、心電図を同時に記録できる上腕式血圧計を約4,000台寄贈します。
このキャンペーンは2017年に始まり、オムロンは設立当初から参加しています。これまでに累計約30,000台の血圧計を寄贈し、100ヵ国以上での血圧測定を支援してきました。血圧は常に変動し、生活環境やストレスの影響を受けるため、医療機関での測定だけではなく、家庭での定期的な測定が不可欠です。
世界で年間1000万人以上が高血圧による疾患で命を落としています。日本国内でも、高血圧患者の約40%が自分が高血圧だと認識していない、または治療を受けていないというデータがあり、放置すると脳梗塞や心不全などの重篤なリスクが増大します。しかし、高血圧は早期に発見し、適切な管理を行うことで重症化を防げるのです。
MMMの具体的な取り組みとは
本年のMMMは5月1日から7月31日まで開催され、血圧測定体験会や食事療法、血圧管理に関するアドバイスを提供します。また、心房細動のリスクチェックも行われます。心房細動は不整脈の一種で、特に高血圧患者における発症率が通常の人よりも高く、脳梗塞の原因ともなります。このため、参加者には血圧計を通じて心房細動のリスクを理解し、適切なアプローチができるよう支援します。
MMMの理事長であるNiel R Poulter教授は、「心房細動は高血圧患者にとって深刻なリスクであり、定期的な血圧測定が必要不可欠です。寄贈された血圧計が多くの命を救う一助になる」と述べています。
未来への展望
オムロンは、脳・心血管疾患の発症をゼロにする「ゼロイベント」の実現を目指し、これまでも様々な啓発活動に取り組んできました。家庭での血圧測定や、心電図記録を通じて高血圧や心房細動のリスクを早期に発見し、より良い健康管理を支援していく考えです。詳細については
MMM公式サイトをご確認ください。
オムロンの取り組みは、高血圧に対する新たな意識を築くことにつながるでしょう。私たちも自身の健康を見つめ直し、高血圧とそのリスク要因に目を向ける良い機会です。